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断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

午前中、設置型灯火採集器の採集品を仕分けしていたら、物音と視線を感じた。小松君かと思い、「なんか採れた?」と訊いたら、ちょっと違う人がいた。

昨晩の灯火採集で採った虫を撮影していたら、横でその虫の入った入れ物を投げて遊んでいた。

昼間に小松君と森を歩いていたら、枯れ木にきれいなハチが産卵していた。

前2回にPhanoen Thungという20kmほど山奥へ進んだ景色のよい場所へ昼間に連れて行ってもらった。そこはいかにも灯火採集によさそうで、いつかやってみたいと思っていた。今回の調査には途中から蝶や蛾の研究者も来ていて、そこで灯火したらすごい蛾がいっぱい来るよに違いないと口説いたところ、よし行こうということになり、夕方、Phanoen Thungに行くことになった。途中はゾウが多く出没するため、夜間は車が走れないので、そのためテント一式を持って行き、みんなで泊ることになった(結局、総勢8名)。
ほんとうに素晴らしい場所。見渡す限り、延々と彼方まで原生林が広がっている。雲海を見るための展望台で、幕を設置し、19時に開店。少し風が強いが、新月だし、条件はそれほど悪くない。



期待通り、開始早々に多数の虫が飛来する。ここは標高1000mで、Ban Krangの300mとは700mの標高差だが、来る虫はほとんど重ならない。私の好きな大きなクロコガネの仲間も多い。カミキリムシはコゲチャトゲフチオオウスバカミキリの一種が多く、ほかは振るわない。クワガタは小型種が3種程度で、あまり面白くなかった。ここだともう少し遅い時期のほうがよいのだろう。
11時近くに大きな物音がしたと思ったら、大きなパリーテナガコガネの雄が来た。続いて雌も飛来。なんとこの山塊、この国立公園では初記録だという。今回はカブトムシとテナガコガネを調査している研究者も参加していたので、喜んでもらえた(タイでは護種なので、日本に持ち帰ることはできない)。