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断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

シトシトと雨音で目が覚める。こういうとき、「あ、これはゆっくり休む良い機会だ」と思うか、「ああ、雨か・・・。仕方ない。雨のなかで採集するか」と思うかで、根性の違いが表れるが、今回は全員前者だったようで、9時過ぎまで全員眠っていた。単純に疲れているのもある。
10時過ぎに朝食をとり、2200m地点(Kew Mae Pan)にサスライアリを寄せるために油をまきに行く。昨日細石君が採って来たサスライアリのなかにハネカクシが5頭も混じっていたのである。小雨と濃霧の混じり合った空気で、あっという間に全身が濡れてしまった。
それから、雨なので果物でも買いに行こうということになり、街まで降りて、マンゴスチンランブータン、ドリアンを買った。タイ人は未熟な硬いドリアンが好きだそうで、好みの完熟ものが売っていなかったが、ないよりはましということで、大きいのを1つ買った。
その周辺の市場を散策し、虫の屋台があったので、ツヅレサセコオロギの仲間とタガメの素揚げを買った。ほかには、タイワンオオコオロギ、バッタ、ゲンゴロウ、カイコの蛹、蛾の幼虫が売っていた。ゲンゴロウの大部分はヒメフチトリゲンゴロウとコガタガムシだったが、フチトリゲンゴロウが混じっていたのには驚いた。
それから宿舎に戻り、採集道具を持って、滝のある場所(Huai Mae Pan)に行く。あまり収穫はなかったが、大きくて美しいツノゼミCentrotypusが採れた。
その帰りに設置式灯火を仕掛け、夕飯を食べ、今日の灯火採集の準備をする。
灯火採集はWachiratanという場所で、標高700m程度のところ。上はずっと降ったりやんだりだったが、こちらは晴れている。しかし、今日は満月に近く、煌々と月が出ていて、条件は最悪。予想通り、虫の飛来は少なかったが、マンマルコガネが2種飛来した。M. masumotoiMadrasostes cf. variolosum