断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

町で交渉事をしてくれていたホセ(以下、ゴンタ)がEIに戻って来た。
朝からグンタイアリの巣に張り付き、狩りの開始を待つが、昨日十分に餌を得たのか、まったく活動する様子がない。小松君と2キロくらい歩いて別の行列を探すが、成果はない。
ジョーは別のハキリアリの一種Atta sexdensの巣を掘っていて、驚くべきことに、巨大で青いアリスアブの幼虫を採集してきてくれた。ジョーが掘っている様子を見ていたときに、ハナアブのようなものが巣に産卵に来ているのを遠目に観察しており、どうやらそれだったようだ。
昼食はバナナの葉でつつんだ鶏肉のごはん。
午前の探索でハキリアリの一種Atta cephalotesの若い巣を見つけたので、ジョーと小松君と3人で掘り出しに行く。首尾よく掘り出したが、ゴキブリが出てきたのみ。
その足でグンタイアリの巣に行き、引っ越しを待つが、「本日休業」という感じで、動く気配がなかった。
灯火採集の前に昨晩充電したHIDを事務所に取りに行ったところ、床にコンゴウインコがおり、怒って襲いかかってきた。事務員が作業していたのだが、彼の制止にもかかわらず、両足首を噛まれた。本気で噛まれたら大怪我だが、それほど痛くなかったので、威嚇のための甘噛みだったのだろう。ついでに自分のパソコンを充電したところ、そのアダプターに怒って噛みついていた。コンゴウインコは猛獣ということを認識した。

今晩はウグイスコガネが2頭飛来し、変わったハチマガイツノゼミや大型ツノゼミの不明属も来て、大喜び。しかし、バッテリーが早々に切れてしまい、19時半ごろに撤収するはこびとなった。
夕飯はスパゲティとナスのてんぷら。
夕食時、エコツーリズムの研究に来ているアメリカ人とスイス人の学生から、グンタイアリを見たという情報をもらったので、夕食後に「バクの道」に行く。1キロほど歩いてその場所に行ってみたが、ハキリアリの行列が多数あるのみ。どうやら勘違いしているようだ。良い運動になった。変な形をしたブヨブヨのカエルElachistocleis bicolorをみつけた。ジョーは実に目が良い。