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断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨晩は暑かったが、朝は寒さで起きる。気づいたら布団と蚊帳から出ていて、体が冷え切り、喉が痛い。この宿は野鳥の天国で、庭の木にはいろいろな鳥が巣を作っているし、色とりどりの鳥々が訪れる。寝冷えしたとはいえ、カエルの声で眠り、鳥の声で起きる朝のさわやかさといったらない。
風が吹き、朝食直後から雨が降り出した。しかもひどい雨だ。森が乾き気味だったのでちょうど良いと思っていたが、一度雨が降ると何日も続くのがこの地方の天気の特色だそうで、この先が少し心配である。
ゴンタが女主人と話して、私がピラニア釣りをしても良いという許可をもらってきてくれた。よしよし。そのときに聞いたのだが、ゴンタは早朝の鳥の声がうるさくて眠れなかったという。なんと無粋かと思ったが、虫の好きな私でもクツワムシやクマゼミと同居することはできないので、地元人たるゴンタが当地の鳥に関心を持たず、ましてや声をうるさいと思うのはヒトの個性としては当たり前のことかもしれない。
昼食は牛肉を炒めたもの。久々の哺乳類。
雨がやんだので、午後にグンタイアリの巣を見に行ってみた。驚いたことに、引っ越してしまったあとだった。昨日の夕方はまったく引っ越す素振りを見せなかったので、おそらく深夜に引っ越しを開始し、朝方終わってしまったのだろう。とにかく残念。振り出しに戻ってしまった。
夕方に不貞寝。夕飯は牛肉のシチューだった。寒いので灯火採集は中止。
夕食後、ジョーがマルセグンタイアリLabidus praedatorの一時巣を見つけたというので、それを見に出かけた。久々の雨のあとなので、道すがら、とにかくカエルがよく目に付いた。とくにPhyllomedusaなどのアマガエルがすばらしい。

Phyllomedusa palliata

Phyllomedusa tomopterna
マルセグンタイアリの一時巣は倒木の両側に作られており、半径1メートルほどがモコモコとした塚状の巣になっていた。東南アジアのヨコヅナアリPheidologeton diversusと状況がよく似ていた。捕食行列は地下に続いているようで、地上に出る地点を探したい。
帰り道にハキリアリAtta sexdensの太い行列を見つけたので、たどって巣を探してみたところ、10メートル四方はある巨大な巣が見つかった。巣口にEupariini族のマグソコガネがたくさんいた。行列にもおり、アリの近くだけに見られた。日中は巣内にいて、おそらく菌園を食べていると思われるが、夜間に歩きまわる理由がよくわからない。またハエヤドリクロバチの仲間も見かけた。おそらく好蟻性だろう。
帰りにボアの一種の子供を見つけたり、宿舎の床下でとてもかわいいオマキヤマアラシCoendou prehensilisを見つけたりした。