断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

帰国

今朝、タイから帰国した。滞在中の8割は雨という最悪な状況で、成果は目標の3割程度。クワガタなどの大型甲虫は完全に季節が終わっていた。その代わり、ホタルがたくさんいてきれいだったり、真新しい好蟻性昆虫もいくつか見つかったりして、良いところもあった。

同行の山根さんのほうは、大成果とのことだった。ここはタイで一番の「すごい」採集地だと思っているが、アリの多様性はそれを裏付けるものだったようだ。本当に底知れない場所なので、来年以降も毎年行くことにした。

ちなみに一番の目標だったヒメサスライアリのハネカクシはかすりもしなかった。4人のアリ屋が探しても、そもそもヒメサスライアリ自体が滅多に見つからない。このゲンカチャン国立公園では毎回こんな感じだし、マレー半島のエンダウロンピン国立公園でも同じような結果が続いている。かねてよりヒメサスライアリは、真に原生的な環境の良い場所(ゾウとトラがいることが基準)ではコロニー密度が低いと思っているが、そのことを再度確信する結果となった。

今回は修行の前後にタイ在住の虫屋さんたちに大変お世話になった。ありがとうございました。

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実は、今週末から再びタイ(こんどは北部)に行くことに・・・。

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最終日の前日にタイ在住の虫屋さんたち7名と山奧へ。巨大なカメ(ビルマムツアシガメ)を見つけて、大感激した。25キログラムくらいあって、重かった。野生のリクガメは一番見つけるのが難しい野生動物の一つだと思う。そもそも生息地自体が少ないし、どこでも絶滅の危機に瀕している。(マメコさん撮影)

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