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断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ゲッチョ先生の本2つ

 ゲッチョ先生(盛口満さん)の「描き方」の本が立て続けに出たので紹介したい。といっても、1つは2年前だが。

学部生のころからゲッチョ先生の本は穴があくほど読んできた。ゲッチョ先生の本によって、生き物に対する興味の幅が広がり、昆虫以外の標本に対する意識がかなり変わった。ゲッチョ先生の本を読んでいていつも思うのは、挿絵の絵の活き活きとした様子である。文章もすばらしいが、挿絵がそれを絶妙に引き立てている。

そんなゲッチョ先生が書いた「描き方」の本が面白く無いはずはない。さまざまな出来事ともに、絵を紹介しつつ、非常に具体的に描き方について指南している。「ウソの付きかたを身につける」のが大切だそうで、これは他人に何かを伝えるための絵を描くには、たしかに核心ともいうべきところだと感じた。

私も分類の論文で絵を描くが、それも見たとおりに描いてはいけない。ゲッチョ先生の絵の魅力の一つに「自然な線」があると思うが、それは分類の絵描きにも大切な感覚であり技術だと思う。