断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

土曜出勤。まずがは同定の片付け。幸い、解剖を要するものは多くなかったが、外部形態の比較だけで相当な時間を食ってしまった。それにしても巨大な新種のウミハネカクシは、見るたびに動揺してしまう美しさ。顔が長いので「ウマヅラウミハネカクシ」にしよ…

実はいくつかこだわった。一つ徹底したのは、「副題の不使用」である。副題は、上手に添えれば効果的なこともあるが、そうでないものは逆に芸がない。多くの場合、ちょっと洒落た主題のあとに、実質的な内容を示す副題を添えるか、実質的な主題あとにさらに…

今回の本で心配だったのは第1章の甲虫概論だった。わずか30ページあまりだが、これにかけた時間は計り知れない。昨日、福岡の上野輝久さんから「よいと思います」と及第点を頂いたのは嬉しかった。また今日、直海さんも「よく書けています」と言ってくださっ…

疲れていたのか、今日は久しぶりに寝坊した。午前中は自宅で書類書きをし、昼は近所の中華料理店でエビソバを食べた。西葛西駅の高架下にある上海料理の「紅棉菜館」というところで、幼稚園のころから知っていた店。何を食べてもとても美味しく、昼はいつで…

北大時代の先輩からメール。「とのへ」と書いてあった。先日の昆虫学会では環境研の立田さんに「との」と言われた。そう、あだ名は「との」だった。使われていないあだ名で呼ばれると、何か恥ずかしい過去を知られているようで、一瞬焦る。「との」は「殿」…

朝から実験。シーケンサーにセットする。こんどこそ実験を終わりにしたい。Crozierさんのアドバイス結果が怖い。 午後、いきなりパソコンが「ニャー」といってフリーズした。何かの間違いかと思って再起動しても、しばらくすると「ニャー」という。近くにい…

書類書きの休日。なかなかエンジンがかからない。 幾霜さんのところで紹介されていた高速のPDF Readerをダウンロード。すごくよい。 ANeTから「Asian Myrmecology」が出るそうだ。いつか出したいなぁ。http://www.asian-myrmecology.org/ 予定外だったが今日…

帰りの電車で「柳瀬尚紀:翻訳はいかにすべきか」(岩波新書) を読了。題名に騙されてはいけない。「いかにすべきか」という具体的な指導は最後の最後まで出てこないので、何かを期待しながら読んでいたら裏切られる。しかし、具体例の数々には思わず唸ってし…

朝から実験室の掃除とミーティング。その後実験。まぁまぁ上手くいっている。昼食はみんなで新大久保の「近江家」で蕎麦。初めていく人にも好評だった。蕎麦の香りが鼻に抜ける。 信大の小松君からアリヅカコオロギの巨大系統樹。よくやりました、という感じ…

二日酔いなし。焼酎はよい。昆虫学会の懇親会に「森伊蔵」が出ていて、一瞬で無くなったらしい。 某所へ挨拶に行く。「お、丸山か!丸くなったな!」といわれる。 夕方から実験。あ~ぁ。しかも実験失敗。 実験後、動物研究部の方々に本を配って歩く。学会中…

学会で疲れが溜まったようで、体がきつい。 ウィーンから追加実験の依頼。あ~~ぁ。ちょっとだけ実験の下準備をする。結果が面白いので、Crozierさんに相談するとのこと。話が大きくなったぞ。 ナガサキアゲハが千葉や神奈川で普通種になったらしい。小さい…

10時にホテルを出て、中央駅の地下で土産を探すも、手頃なものがみつからず。バス乗り場の真裏、藤原さんお勧めの「薩摩 蒸気屋」で「かすたどん」を買う。その後はバスで空港へ。車中、森林総研の磯野さんにお会いする。空港での食事は「黒豚メンチカツ」を…

今日はきちんと学会へ。道すがら、鹿児島の並木にはノキシノブや地衣がたくさん着いていることに気付く。そのことを広島大の山内君にいうと、広島では普通とのこと。藤原さんに聞いても、京都では普通とのこと。都内の並木では少ないけどなぁ。温暖化で東京…

昨日は疲れすぎたので、超寝坊・・・。きょうはゆっくりします。昨日の緊張で気が抜けた。 台風が順調に接近中。935hpって、めちゃくちゃでかいなぁ。鹿児島発着便はほとんど欠航とのニュース。今日から学会入りする人は軒並みキャンセルになるだろう。 14時…

朝6時に起き、発表の練習をする。7時に朝食。質素なホテルだが、無料の朝食は嬉しい。朝食も質素でよい。その後、9時過ぎまで練習を重ねる。10時に会場に到着し、いくつかの講演を見たのち、PC室で再び練習とPPTの手直し。ようやく満足できた昼過ぎにC…

気付くのが遅いけど、台風が来ている模様。運が悪ければ最終日に上陸か。 13時半発だったが、のんびりラーメンを食べていったら、13時に空港に到着してしまった・・・。しかもカウンターが長蛇の列。13:15にようやく受付すると、なんと「すみませんがすでに…

山形の永幡氏から「文・井村有希 写真・永幡嘉之:リシリノマックレイセアカオサムシ-さいはての島の小さな奇跡-」がとどく。とにかく写真が素晴らしい。また、「むし社(編):初めての昆虫採集」も一緒に頂戴した。この本も大部分を永幡さんが書いている…

昨日は科博の院生と非常勤の人々が壮行会を開いてくれた。20名くらいと卒業生も数名集まってくださった。幸せな楽しい夜を過ごすことができた。ありがとうございました。 「森と水辺の甲虫誌」が刷り上った。 いうまでもなく、私の実力と立場にはふさわしく…

今日は実に久しぶりに虫を触ることができた。まずは机の上に散らかっていた液浸標本の整理。ラベルを印刷してチューブに入れる。 キイロテントウの大部分の生活史を撮影したのだが、今日見たらファイルが壊れており、蛹の写真が3つ残ったのみだった・・・・…

シーケンスの配列決定とマイクロサテライト雑種検定のデータ吸い取りが完了した。やっていて、1つだけシーケンスを取り忘れていたことに気付く。1個だけなので、すぐだろう。早速ベイズをやってみたが、期待通りの結果に満足。マイクロサテライトも、運が良…

世論調査http://www.asahi.com/national/update/0910/TKY200609100089.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006090901002584.html 自然保護を重要視する意見が大多数、外来種駆除が9割とは嬉しいニュースだ。 外来種に関して昨日、高桑さんから岩波科学に…

昼近くまでよく寝た。少し疲れが取れた気がする。急いで支度し、科博へ向かう。今日の鞘翅学会の例会は、酒井香さんによるカッコウムシの話しだった。非常に魅力的な虫で、集めたくなる理由がよくわかった。その後、一人一話。佐々治先生、佐藤先生、小宮先…

予定通り、今日で全ての実験作業が完了した。もうしないよー。あとはデータをいじりまわすだけ。 午前中は院生の研究発表会。ほのぼのとした雰囲気だった。北大のときには緊張感と殺気に満ちていたので、気楽でよい。想像してみてください。某氏が「最初に言…

「大久保憲秀:動物学名の仕組み 国際動物命名規約第4版の読み方」が届く。ぱらぱらとめくってみるが、想像していた以上に重厚な内容で、いろいろと勉強になりそうだ。体系学に命名規約の理解は不可欠だが、誤解や曲解をしている著者や雑誌は国内外を問わず…

今日は寝坊した。昼前に科博へ行く。昨日とは打って変わって秋風の涼しさ。そして一日中実験。 19時から、新大久保にて虫仲間の「第1回」壮行会。週のど真ん中にも関わらず、十数名が集まってくださった。虫屋の話は尽きない。23時に解散。ありがとうござい…

秋らしくなったと思ったら、今日は再び夏に戻った。少し嬉しい。夕方のアオマツムシの騒々しさは半端ではなかった。縄張りからはずれた個体か、ツツジの低い場所で鳴いているものもいる。耳を澄ませばカンタンやカネタタキも聞こえるが、やっぱりアオマツム…

30歳になっている夢をみて、朝から焦った。しかし良く考えたら、本当はもう32歳だった。自分の年齢は良く忘れる。今日の夜、テレビを見ていたら、持田真樹が出ていて、「31歳」と書いてあった。「あ、同い年か」と思って、良く考えたら1つ下だった。今日は2…

「藤原正彦:若き数学者のアメリカ 」を読んだ。先日読んで強く共感した「国家の品格」と同じ著者であるが、たまたま東京駅の書店で目にし、面白そうだったので買ってみた。ポスドクの数学者がアメリカに辿り着き、試行錯誤の生活のなか、(すごいことに)や…

キューピー3分クッキングは、一般家庭では実現不可能な料理を教えてくれることがある。 「深海のXX」(「の秘宝館」)が復活した模様。http://blog.livedoor.jp/shinkainohunakata/ 嬉しいニュース。クモの分類を目指していた植松さんが北大の馬渡研の院試に…

昼過ぎに「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」が届いた。もらえるとは思えなかったので、素直に大喜び。 パラパラとページをめくり、その重みを改めて感じた。本当に大変な労作である。全447種25亜種の直翅類が4500枚を超えるカラー写真、しかも原則とし…