断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

うっかりしてたら風邪を引いてしまった。だるい。しかし明日タロー君が最後なので、今日は一杯やる予定。午前中にだらだらとテレビを見ていたら、クイズ・ミリオネアをやっていたのだが、賞金は100万ドル(1億2千万円)だった。 この1ヶ月、ランビルで京大の…

日本に帰ったら何をして遊ぼうかと考えていたら、この秋の昆虫学会のプログラムが出来たと知り、頭の切り替えを余儀なくされた。今回3つ発表するのだが、全部違う日でとても助かった。何より一般講演が初日の午後というのは幸運だった。懇親会で思い切り飲め…

このところ晴天が続いている。今日は休日とあって、博物館へ行く途中の公園では芝生に寝転がって日光浴している女の人が多かった。日焼けにいいことなどないのに、皆進んで真っ赤に焼けている。ところで、多くの人は水着で寝転がっているのだが、一部の人は…

オリンパスの画像合成撮影システムが売り出された。先日ニコンの装置を紹介したが、やっぱりオリンパスも似たような機能のものを開発していた。虫の撮影にどれくらい威力があるか、いちど試してみたいものだ。 http://www.olympus.co.jp/jp/insg/ind-micro/p…

薄手のゴム引き手袋。刺す恐れのある虫を触ったり、手で地面に穴を掘る必要があるとき、ゴム引きの手袋が役に立つ。しかし、多くの製品は軍手に分厚くゴムが引かれており、それはそれで丈夫でよいのだが、手先の感覚がわからないうえ、重くてかさばるという…

先日の旅行で鶴君にもらったペン。耐水・耐アルコール性で、このペンで書き込んだラベルを液浸チューブのなかに放り込むことができる。ちなみ私は、調査で訪れる地点のラベルを事前に作って持って行き、日付を書き込むだけで済むようにしている。あとの仕分…

キャップ付きのケース。大中小があり、大と中は現地で生き物を飼育したり、液浸標本を仕分けしたりするときに使う。小はフィッシュベストに入れ、生かしたままの採集に用いる。小型のタッパーでは開け閉めがやりにくいし、スチロールケースでは大きすぎたり…

「ねじりっこ」とも呼ばれる園芸用の針金。20m巻で100円で売っている。旅行にひとつあると大変便利で、トラップの設置から、ものを束ねたり、何かを直したり、果ては洗濯物を干すのにも使える。似たような用途に布ガムテープも少々あると便利だが、1巻きだ…

チューブにアルコールを注ぐ瓶。DNA実験用の虫の採集にあたり、すでにアルコールの入ったチューブを持って行き、そこに虫を入れて持ち帰る人が多いが、長期の遠征の場合には旅行中に数回のアルコールを交換したほうが実験の成績が良い。そしてその際、これが…

遠征に持っていくねじ蓋式のチューブ類(2ml)。わたしの好きな虫は5mm以下なので、毒瓶で殺したあとはほとんどチューブに入れ、アルコール中で保存ししている。昔はタトウを使っていたが、高温多湿ではカビやすいし、小さな虫は壊れたり失くしやすいので…

昨晩、新田次郎のアラスカ物語 (新潮文庫)を読了。単身アラスカに渡り、エスキモー(イヌイット)部族を飢餓や伝染病から救出した日本人の生涯。こんな人がいたとは知らなかった。恐ろしく過酷な条件にもかかわらず、強い意思を持って目標に立ち向かう姿に打…

ピンセット類。キャップにはDNA実験用のチップを用いている。一番上は採集用にしている「スガワラST」というもので、腰といい、適度な鋭さといい、とても具合がよい。科博の院生室で拾ったのだが、どこで売っているのだろうか。上から2番目は非常に腰の弱い…

アリ類画像データベース2007年ベータ版ができたようだ。 http://ant.edb.miyakyo-u.ac.jp/J/index.html

タロー君にシニアプロジェクト(卒論のようなもの)のテーマを与えたのは先日書いたとおりだが、大学院からのテーマとして、南米のグンタイアリの蟻客をしきりに勧めている。主にハネカクシをやることになり、Kistnerと重なるのだが、いろいろとやることがあ…

孤高の人

[日乗] 昨晩、新田次郎の孤高の人〈上〉 (新潮文庫)、孤高の人〈下〉 (新潮文庫)を読み終えた。久々に読み返したことになるが、何度読んでも名作は名作。とくに登山の描写は生々しくさえあり、行間から冬山の凍った空気が吹き込んでくるようだ。 今日から母…

昼にタロー君と中華街まで昼食を食べに行った。四川料理店で、店おすすめの回鍋肉と麻婆豆腐を食べたが、さすがにおいしかった。注文時にタロー君が「lots of rice」と言ったら、店員にあからさまに嫌な顔をされた。出てきたご飯は4合盛りくらいあり、そのう…

今日はPalos Forest Preserveへ。10時にタロー君と待ち合わせするが、電車の乗り継ぎが悪かったようで、30分遅れで到着。1本バスを見送ることになり、現地最寄のバス停に着いたのは12時半だった。今日はいつもとは違う道を歩くことにし、まずは先月にタマム…

土壌選別用の篩(シフター)。ウィンクラーやツルグレンに使用する土壌を採集する道具である。土壌生物抽出というのは、単に土を袋詰めにして持ち帰ればいいわけではなく、抽出の効率上、土の大半を占める枝や新しい落ち葉など無駄なものをより分けて、生物…

ウィンクラーWinkler(モツァルスキーMoczarski)装置。いってみれば熱を使わず、自然乾燥にまかせるツルグレン装置(土壌生物抽出装置)である。熱を使わないと抽出効率が悪いように感じる人もいるかもしれないが、虫というのは環境に違和感があるととりあ…

Nikon Small World Competition。素人目にも玉石混淆ですな。でも、はっと息を呑むようなものもある。 http://www.nikonsmallworld.com/index.php

篩いと植木鉢の受け皿。土壌製の昆虫を採集するには、野外で土を篩って目視で採集する方法と、土を採取して持ち帰り、ツルグレン(ベルレーゼ)装置で虫を抽出する方法とがある。これらの道具は前者の方法に使う。具体的には、良さそうな土壌を受け皿の上で…

言わずと知れたファーブル(ファーブルミニ)。私は現地で解剖するわけでもないし、実は要らないといえば要らないのだが、ちょっとよさそうな虫が採れたときに、顕微鏡で見たくてウズウズすることがあり、そういう場合に備えて持っていくことにしている。あ…

片手鍬は日本人の虫屋にはおなじみの道具だが、日本でしか売っていないので世界的には知られていない。主に朽木を割ったり、地面に穴を掘ったりすることに用いるが、そういった用途に対してこれほど優れた道具を他に知らない。欧米では、朽木を割る際に岩石…

写真が終わってしまったので、いつも採集に使うお気に入りの道具を紹介しようと思う。 最初は長靴。私はこのAngler's houseの丈の短い長靴を愛用している。採集のときには長靴を履くわけだが、長靴の質というのはとても大切である。安物はすぐに穴が開くし、…

毎週恒例の採集へ。今日はインディアナのDune Parkである。暗くなってからホタルを採集して帰る予定なので、遅めの出発。12時の電車に乗り、13時過ぎにDune Park駅についた。そこから1時間弱歩き、目的の森へ到着。 今日は34℃の暑さで、虫の姿がほとんど目に…

昨日でアクセス数15万件を突破。ありがとうございます。 昨晩は「模倣犯」を5巻まで読破。あっという間だった。その後は余韻で眠れず。明るくなってから睡眠に入った。そして今日は眠い。 オーストラリアのムネアカセンチコガネのリストと生態覚書。この卵の…

昨日は久々に日記をサボってしまった。独立記念日である昨日はさすがに来る雰囲気でなかったのと、ここ数日疲れが溜まっていたので、ゴロゴロして過ごした。ゴロゴロしながら宮部みゆきの「模倣犯」を3巻まで読む。内容にのめりこんでしまうと同時に、こうい…

毎晩1時間くらいは人様のブログを読んで楽しむことにしているのだが、ブログによって妙に重たいのもがあり、開けないことがある。gooやexblogはたまにだめ、amebloは常に重く、全然開けないことが少なくない。博物館も自宅も日本に比べてネット環境が今ひと…

「ナチュラルヒストリーの時間」が届いた。25話からなり、個人的には動植物の話しが多くを占めるのが嬉しかった。軽く読み流してみたが、短い文章に著者の考えや研究の一端が見てとれ、薄い本ながら内容は相当に濃縮されている印象がある。厚さの割には少し…

今週から近くの公園でTaste of Chicagoという大きな催しが開かれている。シカゴ市内にあるレストランが出店し、各店がいくつかのメニューを出す。そのなかには250円ほどで少量の料理を食べることができるTaste of Portionというメニューがかならず一つあり、…