断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

先日の京都の飲み会の席で糞虫採集の話になった。こちらは全く違和感ないつもりだったのだが、女の学生さんが耳をふさいでいたので、相当臭い話だったのだろう。それはさておき、参考までに私の熱帯での糞虫採集の方法を紹介する。ちなみに餌には人糞が最高…

朝に来たらイルカスズメがちょうど繁殖行動していて、メスが口一杯に卵を咥えていた。雌雄とも成熟したばかりで、人間でいえば中学生くらいなので、少々驚いた。 午前中に上野(輝)さんがお越しくださり、お願いしておいたマンマルコガネの化石(といっても…

今日も意図的に寝坊し、溜まった疲れを取る。外は小雨。昼間は論文のデータ整理などする。17時過ぎに雨がやんだので、1時間ほどかけて花壇を耕す。カラスノエンドウやホトケノザなどが繁茂しており、先日買った農作業用の鍬が役に立った。1坪弱の花壇なので…

今日は釣りに行こうと思ったが、午後から雨のうえ、小潮なのでやめる。ホームセンターへ行くと、もう野菜の苗が売っていた。官舎の庭に自由に使える花壇があって、そこに今年はトマトを植えようと思っているのだが、とりあえず今日は土作りのための苦土石灰…

収蔵室に寄って標本整理の後、研究室で形態形質行列の作成。途中、細石君の実験に付き添って、行列を埋めているうちに20時近くなってしまった。ところで形態形質行列の作成には何のソフトを使うのが便利なのだろうか。私は普通にExcelを使っているが。 今日…

午前中に加藤研へ行き、加藤先生と少しお話しした後、学生部屋の様子を拝見する。予想通り面白かった。 何が面白いかというと、学生さんのテーマが、分類群にこだわらず、実にいろいろな生物である点、そして、それらの生物がそこらへんの普通の生物ではなく…

昨晩は先週末に学位審査会を終わらせたばかりの岸本さん(ハネカクシの岸本さんの奥さん)に飲み会を開いていただき、加藤研と市岡研の人たちに東大の池田さんを加えて総勢8人が集まってくださった。楽しい話しが続き、最後は「Mick」という異常に変わったバ…

日本生態学会の野外調査の安全マニュアル案。参考になります。 http://www.esj.ne.jp/safety/manual/

朝から実験。 昼ごろに生防研に行き、上野先生から生きたヒゲブトテントウダマシを頂く。ピコピコ歩いてかわいらしい。ありがとうございました。 15時に多々良川調査の関係で木下さんがお見えになった。干潟の生物の貴重な生息地が改修の危機から回避された…

今日は久々に寝坊。釣りに出かけようと思ったが、今日に限ってあいにくの雨である。そろそろ近所の堤防でサンマ級のサヨリが釣れ始めるらしい。 先々週に行った志摩町の物産店へ午後から。今日の変わり物は大型のヤドカリ。どうやって食べるのだろうか。 ー…

シカゴ郊外で撮影したホコリタケシバンムシの一種Caenocara sp.。体長1.5mmほど。キツネノチャブクロなどのホコリタケで生活し、幼虫は胞子の詰まった成熟したキノコを食べる。LumixFZ50とレイノックスの12倍レンズの組み合わせで撮影したのだが、こういう虫…

ポカポカ陽気。宿舎の前の花壇にクロナガアリを見つけた。クロナガアリは草原性のアリで、ほぼ完全な種子食である。興味深いことに春と秋だけ出現し、冬はもちろん、夏の間も姿を隠す。このアリが種子を運ぶ姿は、春の訪れを感じさせるものでもあり、また季…

昨晩はなぜか理学部事務の方々の飲み会に参加。なかなか面白かった。また、やっぱり福岡は安くておいしいものが多い。1次会は多国籍料理だったが、2次会は恐ろしく安く、小奇麗な中華料理の店だった。 今日は休日出勤で実験。三島さんは今日から家族で植物分…

生態学会でいくつかの出版社や書店の展示販売があって、今年に入って続々と良い本が出ていることを知った。これはと思った一冊が下記のものだったのだが、奇遇にも著者の一人が昨日飲んだ奥山さんで、飲み会の始めに1冊頂戴してしまった。題名のとおり共進化…

オオズアリに関連して。タイでオオズアリの巣から得たヒゲブトオサムシの一種Scaphipaussus sp.。この属では触角が2節に減少(先端10節が融合)している。ヒゲブトオサムシのなかでも触角節の融合・減少にはさまざまな段階がある。ちなみにオオズアリの蟻客…

オオズアリ属Pheidoleの系統論文が出た。膨大な種数を持ち、世界の温帯から熱帯にかけて分布も非常に広い。ただし圧倒的な多様性は新熱帯区にある。結果は明快で、旧世界の種は出島のように新熱帯の多様性に飲み込まれている。また、種子食性の有無は系統樹…

再び実験の続き。合間を縫ってポスター審査会場の気付いた点をメモってマニュアル作成に備える。頼まれたわけではないが、当日までの準備不足で慌ててしまったことが少なくなかったので、来年の担当の方への資料としたい。

昨晩ようやく学会が終わった。疲れたの一言。一日中ジャングルを歩き回っても平気なので、体力はそこそこあるつもりだが、毎日午後一杯は座る時間がない状態で、それが3日間というのはさすがにきつかった。今回はポスター係の補助のつもりでいたのだが、結果…

生態学会2日目。昨日は会場設営と本部待機で楽ちんだったが、睡眠不足で少々つらかった。21時近くに会場を出て、信州大学の学生さんの飲み会に参加する。〆は中州川端の「一竜」へ。 今日も8時に会場入りし、早速、ポスター会場の仕事に取り掛かる。午前中は…

ノミバエの一種Dicranopteron sp.。

昨日に続きタイのカオヤイの採集品。Pseudolasius属のアリの巣から採れたノミバエの一種Dicranopteron sp.。体長は2mm弱。下はその標本写真。共生率は低く、巣10個につき、1個体が見つかる程度だった。幼虫は巣の清掃者だが、巣の大きさが小さいためにノミバ…

書き忘れてしまったのだが、一昨日(11日)は科博から野村さんがお見えになった。就職祝いに日本酒とおいしいお菓子を頂く。 今日は7時に大学へ来て、実験を開始。9時すぎに三島さんに作法を教わりながらシーケンサーにサンプルを掛ける。 外はもうすっかり…

昨年の10月にタイのカオヤイ国立公園(Khao Yai)でタイワンシロアリの一種Odontotermes sp.の塚を掘って、菌園から採集した好白蟻性ハネカクシDiscoxenus sp.。体長(前胸部前縁から腹端)は2.5mmほど。好白蟻性と好蟻性は、通常、全く起源が異なるが、同じ…

先々週から風邪気味で、だらだらと引きずっている。今週末からの多忙に備えて体力を温存すべく午前中は寝坊させてもらった。午後から実験。これが上手くいかなかったら、生態学会の会期中、大学に泊まって実験を続ける必要がある。ツライ・・・。 今日から台…

マレーシア産のサビキコリに近いコメツキムシの一種Agraeus sp.。本属の種の生態については全く不明で、多くの種において胸部に異常に発達した分泌腺があることから、好蟻性ではないかと予想している。Flight interception trapで採集された。ある場所で生態…

今日は三島さんたちが中国からお帰り。成果はいまひとつだったようだ。昼食を湯川先生と三島さん、佐藤君、学部の学生さんと「帰郷」で食べる。タマバエの研究の話を聞き、とても面白い材料だと感じた。 夕刻に生態学会実行委員会の最終会議があった。生態学…

【書名】 潜水調査船が観た深海生物 深海生物研究の現在【著者名】 藤倉克則・奥谷喬司・丸山 正【出版社】 東海大学出版協会【発行日】 2008年2月20日(第1刷)【ISBN】 978-4-486-01787-5【価格】 定価6800円(+税)【判・頁】 A4判/487頁 深海生物学の…

今日も何かと雑用が多く、合い間を縫ってなんとかポスターを完成。もともと報告的な研究なのだが、文章を全く練ることができなかった。図鑑的な見栄えは良いと思う。 帰って「薔薇のない・・・」を見る。実は録画してまで毎週缺かさず見ているのだが、いまま…

以前のブログで250枚ほどの写真を紹介していることがわかりました。これからは新しい写真を紹介したいのですが、しばらくはネタがないので、それら古い写真を掘り起こしていきたいと思います。 ーーーーーーー 初っ端はプロフィールにも使われている好蟻性コ…

今日こそ釣りにでかけようと思ったが、あいにくの雨。昼過ぎから志摩町のイーオンの敷地にある「志摩の四季」という物産品店へ行ってみた。広永さんが魚を買いにいくという場所である。時間が遅いので良い魚はなかったが、ササノハベラ、タケノコメバルなど…