断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は西日本自然史研究会の会議が九大で開かれる。講演用のPPTを作ったあと、10時に茨城のF君が来た。現在浪人生で、九大を受験するために、様子を見に来たそうだ。オープンキャンパスではないが、先生に「実際に大学構内を歩き回り、自分が入学したときを…

昨晩の今日予報は雨だった。釣りにも行けないし睡眠不足だったので昼前に起きると、なぜか晴れ間が射している。天気予報も見ると、午後は曇らしい。急いで支度をし、14時過ぎに家を出て、糸島へ向う。目的はシロギス。堤防に着いて第1投。さっそくキスが釣れ…

今日は朝から博物館で「インクルーシブデザインワークショップ−博物館をデザインしよう−」に参加、というか付き添った。結果としてとてもためになるものだった。インクルーシブデザインというのは障害者や外国人などのエクスクルーシブなエキストリームユー…

昨日は午後にわずかに晴れ間が見え、今日は朝からの快晴だった。雨にあたる前にトマトを収穫するついでに写真を撮った。トマトは雨が多いので甘くはなさそうだが、たいへんよく実っていた。 「ゴッホのヒマワリ」が満開。たしかにゴッホの絵のヒマワリに似て…

現在の虫屋人口というのは50台後半から60台に集中している。戦後の昆虫採集奨励の教育によるものだろうか、それは定かではないが、つまりこのことは虫屋の高齢化が進んでいることを意味する。今でこそ標本箱、展翅板、図鑑等、昆虫に関係する道具や書籍がさ…

午後に生防研の上野先生を訪れ、アリノスハナムグリの新種記載の相談をする。ご研究では専門外だが、大変お詳しい。いろいろと参考にさせていただいた。 それから展示ガイドの相談会。来月の半ばに2日間で1000名以上の子供の来訪が予定されていて、そこで配…

朝から六本松に行き、古い教育用生物標本を引き取りに行った。以前にも書いたが、島津製作所などが学校へ売っていたもので、歴史あるものである。痛んだ標本もあるが、それらは中身を捨ててビンを利用する。標本用の液浸瓶は今でも売られているが、非常に高…

昨日は雨の合い間を縫って短時間、糸島に釣りに出かけた。小雨のなか堤防はなかなかの賑わいで、目の前でアオリイカも上がっていた。メジナ狙いは不調のようだったが、アジは相変わらず入れ食いの様子だった。私は漠然と青イソメを持っていき、まずは足元で…

「ザ・マジックアワー」、すばらしいとしか言いようがなかった。三谷作品のなかでも最高。こういうものこそ映画館で見る価値がある。宣伝の多さに怪しく感じてもいたが、期待以上のものだった。 午後から大学へ行こうと思ったが、豪雨でとても歩ける状態では…

先日三田君から頂戴したトゲアリスアブ(オオイタアリスアブ)Microdon oitanus Shirakiのメスの顔。開放で撮影した10枚を深度合成した。Helicon Focusは安いソフトだが、ゴーストがきついのが欠点である。 Helicon Focusによる深度合成画像 その点、シカゴ…

午前中にゲンゴロウの展示水槽の水換え。繁茂したタヌキモの塊のなかにミナミヌマエビの稚エビが大量にいた。ついでに奄美で採集したコガタノゲンゴロウを加える。 昼から細谷さんに愛媛大の学部4年生の村井君が来て、三島さんとともに昼食を食べに行く。そ…

折を見て写真の練習ということで、今日は1枚作成。まあ上出来だろう。15枚を合成した。あとは背景色の均一化が課題。さてこれは何でしょう。吉澤さんなら2秒でわかるでしょうが・・・。逆にこれが分からなかったら「昆虫学徒」とはいえないかも? *正解はア…

梅雨の晴れ間。ものすごく蒸し暑い。福岡の気候というのはこういうものだろう。午後は昆虫のゼミ。少し前までは予定が合わないことが多く、ほとんど出られなかったが、これからはマメに出席できそうだ。 今日は博物館の展示打ち上げの飲み会。和気藹々とした…

林さんから宍道湖自然館の展示解説書と海ハネカクシの標本が届く。解説書は「マングローブの生き物図鑑」がとくに素晴らしい。ありがとうございます。三重の秋田さんから伊勢市の海ハネカクシの標本が届く。ありがとうございました! 午前中は健診でメタボ寸…

土曜日に大塚勲さんのご自宅で書籍を箱詰めし、できる限りのものを頂戴することにした。昆虫の一般書(和書)の充実には目を瞠るものがあるが、同時に九州県内の地名や文化に関する書籍も大変充実しており、大塚さんという方の研究の基礎の大きさを知ること…

耐性の存在が昆虫を多様化に大きく影響した―巻頭の正木先生の言が本書の意義を的確にあらわしている。本書では、化学物質、高温、乾燥、飢餓、密度などの過酷な環境に耐える昆虫に焦点を当て、最新の科学的知見と著者陣の研究成果をもとに紹介している。少々…

午前中は教員会議。午後からはメールの返信、書籍の搬入、その他。 CanonのX2がようやく届いた。人気機種で、各店売り切れだった。MP-E 65を使ってよい写真を撮りたい。 奄美と徳之島で採集し、コケ取り用に水槽に導入したフネアマガイがすばらしい働きを見…

釣りに行こうと思ったが、雨の上に強風なのでやめる。今後一週間はずっと雨の予報である。釣りや採集に行けないのは残念だが、梅雨らしいのもよい。 昼から伊都菜彩というJAの販売店へ行く。すでに良いものは売切れてしまっていて、地元の魚介の品数が少ない…

バンコクのカセサート大学構内で小松君が撮影したノイヌ。マレーシアのノイヌに比べて色彩が豊かで、人馴れしていた。いろいろな品種の血が混じっているうえ、街中の環境に順化しているのだろう。

朝一番で熊本へ。大塚さん宅にある書籍の運び出しである。ファイル類、同定資料、一般書の3つに分け、4人で作業する。昼過ぎに終わり、駅でラーメンを食べて大学へ向かう。 16時過ぎに山本君が来て解剖と描きをする。膜質部を描くという最初にしては難関の作…

構内のヒマワリに鶏糞を与える。播種が遅かったせいか、最大限に伸びる前に花が咲いてしまいそうだ。日陰のヒマワリは続々とヤマトシロアリの食害を受けている様子。 昼過ぎに教員数名でお茶会。たまにはよいものだ。引き続き夕方から展示資料の案内作成の打…

昆虫学者の某君が外産クワガタを飼っているらしい。違法でもないし個人の趣味の問題だが、私は飼いたくても飼わないことに決めている。そもそも飼育なんてのは外に逃げてしまうことが前提にあって、逃げて何かが起きる可能性のある生き物を飼うこと自体、危…

昼過ぎに天神の福銀前のスターパックスで芸工の先生、USIの方、デザイナーの方、こちらの中西さん、三島さんで小会議。展示の解説案内書を作る計画について話し合う。同時にいろいろな議論に及び、大変有意義な集まりだった。どうでもいいけど、アメリカ帰国…

7時に起きて朝食と荷造り。徳之島空港で車を返し、搭乗。奄美空港に着く前に大島海峡が見えた。美しい。 奄美空港で乗り継ぎの待ち時間に「貝の図鑑―採集と標本の作り方」を買う。次に鹿児島空港で乗り換え。ちょうど昼だったので、山形屋の食堂で「山形屋や…

相変わらず雨は止まず、今日は山へ行こうと思ったが諦め、再び下久地の海岸へ行った。下げ7分くらいの干潮になるとあちこちの岩の隙間からクロキバナガミズギワゴミムシが現れ、容易に多数の個体を採集することができた。奄美に比べて他の生き物の少ないこと…

瀬相から9時過ぎの海上タクシーで本島の古仁屋へ渡り、そこからバスを乗り継いで空港へ向かう。着いた日にも驚いたが、新しいトンネルの多いこと。森の中に道路を通さないのはよいことだが、トンネルを作るのに近海で砂を採取するので、海岸の砂浜が痩せてし…

朝から大雨注意報が出るほどの荒天。午前中は採集品や部屋の片付けをし、私はフェリーの出る瀬相の港で皆さんとお別れし、フェリー到着直後に出るバスに乗って島の反対側の西阿室に向かう。そこに住む父親の家に行くためである。「西阿室の丸山の家の前で」…

今日は朝からRIKIの船で加計呂麻島周辺でドレッヂ調査。 RIKIの船 出発港諸鈍の港。デイゴ並木がある。 8人とRIKIの方々3人で作業。といっても、私は何も手伝えず。手伝ったら酔いそうだった。 低質を採るドレッヂと加藤先生 初めてドレッヂ調査の様子を生で…

朝、宇検の海岸を見て回る。岬の突端に小さな浦があって、その岩陰にハマナデシコが咲いていた。 ハマナデシコ それからとある浜辺に行く。すばらしい環境で、生きたものを初めて見る生き物が多く、夢中で歩き回った。東京の実家は三番瀬に程近く、子供のこ…

今日から京大の加藤真先生の研究室の合宿に飛び入りし、奄美・徳之島調査である。鹿児島で乗り換え、奄美空港についたのは14時過ぎだった。空港へ川北さんが迎えに来てくださった。早速、空港にほど近い笠利湾へ向かう。ミドリシャミセンガイがいるという干…