断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

では今日から行って参ります。8月1日に戻ります。

10時45分の便で大阪へ。スーツケースを26kgにしたのは大成功だった。通常は15kgまでで、25kgまではサービス、今回は26kgなので、本来ならば追加料金だが、1kgなのでサービスとのこと。スーツケースのなかの不審物も見られずに一安心。実際には不審ではないの…

昨日は月一回の官舎の草刈ののち、「牧のうどん」で昼食。草刈では多くの人が自分のすべきことを迷い探しており、幸いわたしは生垣の剪定という仕事を得ることができた。トベラの若芽を刈りながら、そのなかに点在するトウネズミモチやセンダンを取り除くこ…

タイのKhao Yaiで仕掛けたFITの収穫物を仕分けしていたら出てきたノミバエの雌雄。最初に翅のないノミバエに気付いて、翅がないのに何でFITに落ちたんだろうと思ったら、雄がお尻にぶらさがっていた。いや、正確には雌のほうがぶら下がっていたことになる。…

今日も朝から書類書きにメールなど。1日30分ずつやっていた論文がようやく終わり、共著者へ流す。この調子で年に短い記載を10本くらい出せないだろうか・・・。 小松君から原稿の草案が届く。大変よくできていてびっくり。虫捕りの片手間にやったとは思えな…

午前中、午後とも雑用片付け。中原さんにお願いしておいたカブトムシの絵が届いた。素晴らしい! 帰国後のカブトムシ教室のポスターに使用するものである。午後から大塚書籍の整理の続き。今日でようやく配架(一部仮置き)が終了した。今日はあまり手伝えず…

朝から晩までPCの前を離れる時間がなかった。ただ、1つ論文を片付け、共著者に送ることができた。温めに温めて水分が蒸発しかけたような論文だが、ようやく手をつけることができた。そういう論文が他にもあり、共著者には申し訳ない。マレーシアの準備が全く…

8月8日と9日に英彦山へ行われる体験授業の下見に行く。実は今回はじめて英彦山へ足を踏み入れた。噂には聞いていたが、植林がひどく、虫の影は少ない。昔は良い林が広がっていたそうだが、今はその面影はないようだ。少数の先生方とじっくり話せたのが収穫か…

朝から暑い。うちは海べりなのでマシのようだが、大学構内はすでに猛暑。写真は公的ヒマワリのアメリカンジャイアント。ヒマワリは強い日差しに良く似合う。学名はHelianthusで、ギリシャ語のhelios(太陽)+anthos(花)。 大阪の新居さんよりラオスの未記…

車中泊。安藤さんはそのままテントにお泊りだったが、かなり寒かったようだ。登山口の前で売っていた完熟トマトと昨日の昼に買ったおにぎりを食べる。それから山へ行くが、雨上がりで虫は少ない。歩きながらモツ鍋の話しになり、とっとと切り上げてモツ鍋に…

今日から一泊で大阪の安藤さんと大分県某所へ採集にお誘いいただいた。安藤さんはゴミムシダマシがご専門で、今回はその珍種が目的。私は九州で初めての山での採集だったので、なんでもいいから環境を見ておきたかった。福岡空港で合流し、レンタカーで大分…

午前中は標本の発送。イタリアにマンマルコガネ。送る前の標本ラベル一覧作成に時間を要した。マレーシアのUlu Gombakで14種のマンマルコガネを採集したが、そのうち5種は確実に未記載種で、2種はその可能性の高いものとのこと。要するに半分は未記載種だっ…

久々に虫の写真を。Eremoxeniniという好蟻性のミツギリゾウムシ科の一群で、そのなかでも特に立派なものを選んでみた。上がLeptamorphocephalusの一種でミャンマー産、下右がPaussobrentusの一種でタイ産、下左がMyremobrentus aterでコートヂボワール産。だ…

昨晩は虫の声がにぎやかだった。とくにケラ。帰りがけに畑の地面からケラの「ジーン」という声が響いていて、子供の頃、近所でケラの幼虫を採ってきて、家の植木鉢に入れておいたら、いつの間にか成虫になり、その鳴き声で驚いたことを思い出した。静岡の従…

クマゼミ初鳴き。これからうるさくなるのが楽しみだ。関東に住む者にとってクマゼミは憧れである。そういえば昔、九大の院を受験したときに、朝からすごい音だなーと感心したことがある。 素晴らしい業績を誇るシュタイナー夫妻の奥さんのほうがオーストリア…

理学部の前でアブラゼミをはじめて聞く。しかし1週間ほど前から構内各所で新鮮な抜け殻をみていたので、鳴く準備をしていたのだろう。また記念講堂の前でテングチョウを見る。 午前中は森本先生にマレーシアでオオアリの巣から採集したミツギリゾウムシの同…

会議、メール、進化学会の入会と参加申し込みと要旨登録と入金、メール。そして30分間絵描き。 吉冨さんからショウドウツバメの巣と巣に住むハネカクシが届いた。ありがとうございます!! 日本の自然史研究一般の傾向として「狭く深い興味」ということがあ…

久々に寝坊し、昼過ぎから糸島へ釣りに行く。今日ははじめての野北。あいにく濁っており、キスにはあまりよくなかったが、歩き回ってとても良い場所を見つけた。足元の浅場で入れ食い状態。しかし、中学生や高校生の集団がやってきて、堤防から飛び込んだり…

夕刻よりふくおか湿地保全研究会の集まりに参加。西鉄の井尻駅に集合し、上池という街中に残る池を見に行く。もともとはハスやヒシ類の生える池だったそうだが、今ではシュロガヤツリがヒメガマとアシを押しやっているような湿原と化していて、水中にはカダ…

真夏日、うだるような暑さ。このまま梅雨があけてしまうかもしれないとのこと。しかし雨は十分に降ったそうだ。メリハリのある梅雨でした。 午前中は少年科学文化会館の方が来て、話し合いのあと、展示と収蔵施設をご案内する。 17年ゼミの展翅、標本の試し…

午前中に森本先生に標本をお渡しに行くも、それだけのつもりが小一時間お話ししてしまった。現在、オチバゾウのモノグラフを書いていて、毎日決まった数を解剖してはスケッチすることを続けられているそうだ。見習わなくては。日本で100以上の新種が出るとの…

午後から会議、夕方から山本君の指導。山本君はすぐに記載分類の勉強と実践を始めたいそうだが、先週、それにあたっていくつかの条件を提示した。 一つはヒゲブトハネカクシ亜科を材料とし、少なくとも学生の間は材料は変更しない。すぐに始めるには材料が揃…

11時ごろ昨日の会議に参加された香川大の伊藤先生が来る。昼に中華を食べながら、アリの話で盛り上がる。「ひさびさにアリの話しをしたよ」とおっしゃられていたが、私も全く同様で、久々に自分の研究の話しをするのがとても楽しかった。 13時から展示で配布…