断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

いつも滞在するロッジには広い芝生の庭がある。その芝生でジャングルからロッジを隔離し、ロッジ内には蚊がほとんどやってこないようになっている。熱帯であるから、芝生の間には雑草が生えるし、シバの生長も早い。そこでしょちゅうシバと雑草を刈るのだが…

GWは仕事の予定。天気が良ければ佐賀にタナゴでも採りにいきたいのだけど、時間があるかなぁ。 今日で若者を卒業した。しかしまだ若手には違いない。先週、種子用に小笠原のトウガラシをいただいて、今日は実の部分から種子を取り出した。そのまま手を洗わ…

これからマレーシアの写真をしばらく紹介したい。2007年の5月から6月に1ヶ月滞在した際のものである。未整理なので、日付順に掲載していく。こういうふうに使わなければ日の目を見ないことになるので。 最初はノコギリハリアリ亜科のMystrium camillae。属名…

昨日の夕方、キャンパスの中を駅のほうへ向かって走っている2人を見かけた。よく見たら昆虫学教室の学生さんだ。自転車で追いついて、どうしたのか聞いたところ、「体に悪いラーメンを食べに行くので走っているんです」とのことだった。 今晩は私もそのラー…

昼過ぎに展示室で作業をしていたら森長さんが就職の挨拶に来てくださった。行き先には友人が多いので、九大にいたとき以上に距離が縮まるかもしれない。それにしてもすばらしい。おめでとうございます。やっぱり頑張れば報われますね。 このところ研究が停滞…

学振の書類の6つ目と7つ目を見る。2つともよく書けていた。1つはDCなので、ほぼ手堅いだろう。もう1つはPDなので、競争相手の存在を含め、宝くじかなというところ。それにしても、コツコツと頑張って書いている様子には胸打たれるものがある。私もつい一昨年…

家慈の還暦祝いで東京に帰っていた。 昨年の11月に植えたタマネギ。収穫までまだ時間があると思ったが、もうすぐのようだ。葉が折れて倒れたら収穫の合図。苗のときから、他の品種より小さく細かったが、早生の小型種だったようだ。これで夏野菜が植えられる…

業者から届いた試薬等を福島にいる三島さんに送る。 午後から昆虫ゼミで卒論発表計画とエジプトから来たシェーブルさんのD論中間発表。それから昆虫の学生さんたちで耕したという畑を見に行く。笹薮だったそうだが、見事に開墾されていた。みんなでトウモロ…

夜明けより沛然と雨が降っていて、今日の採集は諦めようとも思ったが、少しでも天気が回復することを期待して海岸へ行く。しかし雨はやまず、海岸の環境を写真に収めて市内へ戻った。途中、「おいしん坊」でゴーヤチャンプルーを食べる。時間が余ったので、…

今回の目的はシロアリの共生昆虫とキバナガミズギワゴミムシだったのだが、西表でまずますの成果をあげたので、今日から石垣に渡ることにした。 朝起きるとすごい風。宿のおばさんによると上原便が欠航らしい。宿を出て港へ行き、大原港への送迎バスの時間を…

朝一番で昨日の干潟へ行く。キバナガミズギワゴミムシの仲間がこの時期の昼間でも動いているか確認するためである。干潮を待つが、最干潮の時間でも昨日の観察地が露出せず、無駄足に終わった。長潮で、昼間の干潮はあまり引かないようだ。 次に相良川林道へ…

12時過ぎの飛行機に乗り、14時半に石垣空港到着。ハンミョウ屋の橋村さんに迎えに来ていただき、その足で石垣港へ行く。15時半の船で上原に行き、船を下りたところで待っていたレンタカー屋さんに早速車をお願いする。レンタカー屋さんのご婦人はジェーンバ…

「地味なチョウが飛んでるな」というのが第一印象だった。しかし止まったところを見て、「これがカストニアか」と気付いた。カストニアとはカストニア科Castniidaeに属するガの総称で、科内にはいくつかの属があるようだ。昼行性で、飛んでいる様子は力強く…

樹皮に似せたカマキリ。マレーシアでも似たような形態のものをよく見るが、おそらくかなり遠縁だろう。動きは非常に鈍く、警戒する様子もなかった。こういうカマキリは必ず下を向いている。(エクアドル、ArchidonaとZancudo) 地球の平和のために→

午前中から劉さんの実験指導。今日もクサアリを材料に、抽出からPCRまでを終わらせた。次回からは研究材料のサシガメでやる予定。 夕方から魚の中島さんと研究の相談。それから理学部の生態科学研のODや学生さんたち、細石君と駅で落ち合い、水炊きの店に行…

樹上性のシロアリ(Nasutitermes sp.、日本のタカサゴシロアリに近縁)の巣にトゲトゲのサシガメが止まっていた。これはシロアリを食べるに違いないと思って、巣を崩したら、のそのそとやってきて、シロアリを捕食した。(エクアドル、Zancudo) エクアドル…

学振書類提出の季節。いまのところ3名の書類を見ている。書類の末尾に昨年までの競争率が出ているが、PDの採用率は8-9%と大変に低く、びっくりした。10人に1人以下とは、よほど優秀かつ文章が上手くないと通らないだろう。それに引き換えDCはかなり楽そうだ…

アリそっくりのヘリカメムシ。栗林さんが見つけた。じっくり見て初めてカメムシと気付いた。短いながら成熟した翅があり、これで成虫というのもすごい。下は同じ科のカメムシで、ありふれたの姿のもの。(エクアドル、ArchidonaとZancudo) そろそろネタが尽…

昼から赤坂の少年科学文化会館へ。今年の昆虫展の会場となる場所で、担当の方に挨拶に行く。その前に会館の前にある「あとむ」という店で鉄火丼を食べる。市場のすぐ近くなので、赤坂の海側には、美味しい魚貝が安く食べられる店がいくつかあるようだ。 それ…

美しい模様のクサヒバリ亜科(ヒバリモドキ亜科)Trigonidiinaeの一種。日本ではクサヒバリ、キンヒバリなど、昔からスズムシと並んで鳴き声を親しまれた虫の仲間である。昼間から草の上にとまっている個体を良く見かけた。(エクアドル、Archidona) そろそ…

午前中から4年生の実験指導。今日も抽出、PCR、PCR産物の泳動と確認まで。それから科研費の業績報告書を奇跡的に締め切りの一日前に提出。夕方、瀬島君と研究の相談。メモを取りながらしっかりと話しを聞く姿勢がすばらしい。 今日もあちこちに行くが、みな…

きれいなチビタマムシ。 二日サボったらこれです→ タマムシというと玉虫厨子のタマムシ、玉虫色のタマムシであるが、そのタマムシが含まれるタマムシ科には米粒より小さいチビタマムシ属やケシタマムシ属、ナガタマムシ属のような地味で小型の甲虫がむしろ多…

猛烈に忙しかった。所用で本部の資産管理課や総務部庶務係や理学部事務を行き来する。庶務係のお姉さんが猛烈に可愛かった。他のところは猛烈に昔のお姉さんだった(失礼)。合間に4年生に実験指導などなど。こんな猛烈な一日でした。「クミンと一緒」をリン…

ハネカクシ。 1位になったり、2位に戻ったり→ 南米のアリといえば、グンタイアリとハキリアリである。ハキリアリは葉を刈ってキノコを育てるアリとして有名で、種によって巨大な巣を作り、今回も5メートル四方を超えるものを何度も見た。一般に巣の大きなア…

午後から丸々実験指導。練習台はクサアリ。4年生の3人と、中国人留学生で博士1年(劉さん)。 月曜にDNA抽出のためにアリをProteinaseKに漬け、金曜日の今日になってDNA抽出をした。つまり4晩も漬けたのだが、全然大丈夫だった。今日は、抽出から、PCR、PCR…

4月19日から22日まで西表で調査することにしました。船浦で野宿の予定です。鍬を担いでそこらへんを掘りまくっているのが私です。細さんに会えるかな。 最終日に海辺に行くのですが、潮を見るには以下のサイトが便利です。中島さんに教えていただきました。h…

エクアドルで撮影したゾウムシの仲間。 1位になったり、2位に戻ったり→ 対照的な色彩のゾウムシ。上は地衣類の生えた樹皮に良く似ている。下はキラキラと緑色に光っていた。(エクアドル、Zancudo)

先週から風邪気味だったのだが、今日は明らかに不調だったので、午前中に休みをとり、午後から散歩がてら潮間帯の虫の調査に出かけた。ここ2週間ほど雨が少ないので、どこの海もきれいに澄んでいた。田畑は春霞、あちこちに花が咲いてきれいだった。半日良い…

エクアドルで撮影した蛾の仲間。 晴れが続いています→ スカシバ科Sesiidaeか、ヒトリガ科のカノコガ亜科Syntominaeか・・・。いたるところに普通で、この色彩はおそらく警告色なのだろう。先日紹介したバッタにも似た色調のものがいる。(エクアドル、Archid…

午後から台湾大学の昆虫学教室の教授、石正人SHIN Cheng-Jenさんを囲み、九大の昆虫関係の先生が集まった。今日は九大の入学式で、海外からの来賓としていらっしゃたそうだ。 それから細石君、瀬島君とナフコに買出しに行く。細石君と私は実験室に設置する電…