断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

10時よりKBCラジオ「ブギウギラジオ」の放送に電話で生出演。今日は「昆虫万歳」というテーマだったそうで、展示の紹介をしつつ、昆虫の魅力について話した。民宿の人たちにも放送中は静かにしてくださるようお願いし、協力していただいた。 今回宿泊して…

朝食後に2度寝。昼に起きて原稿書きをする。久々に進んだ。 5時に夕食に出かけるが、「新八食堂」は昨日から昼のみの営業になり、「たまご」もまだ開いていなかったので、スーパーでのり弁当を買って相良川林道へ出かけた。 今日は林道のど真ん中に灯火を掛…

昨晩は知らない人と同室になった。感じの良い人だったのだが、鼾がものすごくて、どこかが噴火したのだと思ったくらいだった。(自分も鼾をかくにもかかわらず)眠りに関しては結構神経質なので、全くをもって眠ることを得ず、車の中に移動したり、すばらし…

西表島1日目

夕方に宿「民宿マリウド」に着き、すぐに森へ行く。とりあえず船浦の奥のドンヅマリの沢沿いの道に入り、放置型灯火を仕掛ける。森の中が暗くなった19時半に点灯。海に近いので、クロベンケイガニ、アカテガニ、ミナミトビハゼが道沿いのぬかるみに多い。水…

浅い素掘りの溝でタガメを、浅い池でゲンゴロウを採る夢を見た。いつのまにかタガメはタイワンタガメに、ゲンゴロウはフチトリゲンゴロウに変わっていた。小松君の家の近所ではゲンゴロウが採れるらしく、お盆は松本に行くことにした。大きなゲンゴロウを採…

図録PDFができました。展示は小学生にもわかる簡単なものを目指しましたが、図録は九大の昆虫関係研究室へ進学を希望する高校生や大学生に向けた専門的なものにしました。現物を欲しい方は(必ず!)下記住所へ210円切手と住所を書いた紙を送ってくだ…

すさまじい・すさましい・すざましい・すざまじい雨だった。1時間に100mm以上だなんて、こんな雨は南西諸島で台風にぶつかったときよりすごそうだ。 朝から会場へ行く。10時よりRKBラジオの生放送で5分ほど話した。女子2名で中継に来たのには驚いた。気…

ヤホーオークションで買った発電機を西表島に送ったのだが、それに関してヤマト運輸から電話があり「発電機は危険物扱いになりますので、船便になりまして、最短で28日に到着になります」とのこと。最短で28日ということは、滞在中に届かない可能性もあるか…

とある昆虫研究者のメモ http://ghop.exblog.jp/ 昆虫を中心とした生物に関する面白い論文の紹介が中心。ものすごく勉強になるので、得した気分の大きいブログである。こういうのがタダで読めるというのはすばらしいネット社会だと思わせる。中にはちょっと…

まずは日食。屋上に老若男女の道具を手にした人だかりができていた。程よい曇りで、私はプラスチックの板を重ねた上に目を細めて観察した。その後、眼が痛くなった。10時50分ごろにはかなり暗くなって、クマゼミが鳴きやんだ。予想を裏切ることはなく、予想…

青森の蝶たち http://ze-ph.sakura.ne.jp/zeph-blog/ 主に青森在住の大学生、工藤誠也さんによる。このブログを初めて見たとき、著者はまだ高校生だったけど、とんでもない若者がいるものだと思った。ウルトラCのように瞬間瞬間をみごとに切り取っている。…

今日は展示先が休館日なので、久々に朝から晩まで大学にいた。といっても、図録を発送したり、説明文を印刷したり、アルバイトの書類を作ったり、虫とは縁のない時間が続く。 DELLのPCが届いたので、机に配置する。メモリが3ギガもあるので、ものすごく早…

世界のブナの森 http://ameblo.jp/rosalia-coelestes/ 写真家で文筆家、永幡嘉之さんのブログ。昔から面白い文章を書いていた。ズケズケとものをいうので大変気持ちの良い人物だが、ブログはいたって叙情的で大人びていて残念である。写真については、撮影者…

展示しているタガメの餌にキンギョを買って会場へ。 今日はなかなかの人出で、入場者数は880人だった。じっくり見てもらうには、これくらいが限度という気もする。 気付いたらこのブログの来訪数が20万を超えていた。昨年の2月1日が始まりなので、約1年半で…

寝不足が続いたので、今日は寝坊。12時間も寝てしまった。いつもなら9時間も眠ると頭が痛くなるが、必要な睡眠だったようで、目覚めてすっきりした。 28日から8月1日まで西表に採集に出かけることにした。季節柄、航空券もパックも恐ろしく高く、航空券は正…

展示が始まった。人気の展示は世界の昆虫(標本)、アリヅカコオロギ(本物とぬいぐるみ)、チビアメバチ(繭がはねる)、カイコ(糸繰りなど)だった。生きたクワガタやカブトはもう見慣れているのだろうか、意外にそれほどではなかった。もうヘロヘロ。ト…

展示準備。当たり前だが、無事に準備終了。明日の朝に少し足して、8時45分より開会式となる。 準備終了後に大学へ戻り、いくつかの準備を済ませたあと、急いで天神へ向かい、平嶋先生と東海大出版の稲さんと飲む。 展示でカイコを展示する話しをしたところ。…

展示準備・・・ 最近は午前中に大学でひたすら展示物の解説を作って、午後から会場へ行って準備をする毎日なので、大学にいる時間がほとんどない。したがって全然メールができず、未返信のメールがかなり溜まっている。というよりここ2ヶ月くらいほとんど研…

展示準備・・・・。 今日は少し余裕があって、夕方、昆虫学教室の畑でトウモロコシを収穫し、みんなで食べた。「収穫した瞬間から味が落ちるんだ!」と講釈を垂らしたのだが、収穫したてのトウモロコシは初めて食べた。本当においしい。

展示準備・・・・。 今日の会話。 M山 「あのー、明日の昼、遅くとも明後日の朝までには展示の箱をいただきたいんですけど・・・」O先生 「いやー、今日もこれからダメだし、明日も時間ないし、明後日もつまっとるんだよね。展示いつからやっけ?」M山 「…

窓をあけるとヤブキリの声がする。先々週から聞こえていたが、あまり気にしていなかった。昨日の中原さんからのメールに「暑くなってきましたね。つくばはニイニイゼミとヤブキリがよく鳴いています」と書いてあったので、「よく考えたらヤブキリだ」とわか…

地衣類に擬態している大形のサシガメ。2センチほどある。倒木の上でたまに見かけるが、専門家の石川忠さんによると少ない種のようだ。(Apr 15 2007, Ulu Gombak, Malaysia)

展示の準備。昆虫学会要旨の見直し。先週末から100回は声に出して読んで、てにをはや漢字も練りに練った。要旨は発表の直前あるいは発表が始まってすぐに読まれることが多い。とくに初日の発表では確実にそうなる。そういう状況をふまえ、すぐに読めて簡単に…

クリックありがとうございます→ 同行の鶴君が採集した未記載種のマンマルコガネ。ピンク色に輝く美麗種で、体長は3.5ミリほど。この仲間は普通には採れず、この個体は掬い網で偶然に採れた。(Apr 15 2007, Ulu Gombak, Malaysia)

他人の文章を編集していて気になることに、たとえば「見づらい」と「見にくい」といった、「つらい」と「にくい」の使い分けがある。子供の時には大抵のことに「にくい」を使っていて、「つらい」という言葉を使ったことがなかったように思う。しかし最近で…

クリックありがとうございます→ たまたま同行の鶴君が征露丸を持っていたので、雨の日にマンマルコガネで遊んでみた。すぐに開いて歩き始めるので、このような写真は結構苦労した。一番下の写真は1晩の成果。(Apr 15 2007, Ulu Gombak, Malaysia)

甲虫仲間のMLで、ある分類の雑誌の発行をネタにして、分類の論文によくあるアブストラクトとイントロの問題点について話した。以下、私の意見(まとまりがないけど)。 分類の論文では、文中で最初に出てくる属名あるいは種名に著者名(あるいは+記載年)…

昆虫の古い記載論文はラテン語であることがあるが、動物学には気軽な日本語のラテン語の本がない。一方、記載にラテン語の求められる植物と菌類には、和書洋書とも良い本が充実している。この「菌学ラテン語と命名法」は手頃なラテン語の本として、動物学に…

昨日に引き続き、キバラグンタイアリの行列にいたハネカクシの一種Vatesus sp.。大形のシリホソハネカクシ亜科の種で、個体数は多い。シリホソハネカクシの仲間は菌食のものや腐植性のものが多く、この属はそのなかで数少ない好蟻性の一群である。おそらく巣…

「了解いたしました」が目上の人には失礼というのことを知った。何百回も使ってしまったやふな気がする。目上の人には「承知しました」あるいは「かしこまりました」とのこと。 昨年の学会で小松君が発表した内容の論文「小松貴・丸山宗利・市野隆雄:アリヅ…