断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Kaeng Krachanは乾季の終わりで、カラッカラだった。着いた日に激しい雨が降ったが、その後帰るまでの1週間全く天水がなく、次第に道沿いの植物が萎れていった。当然、そんなところに虫の姿はない。しかし、いったいどこに隠れていたのか、灯火には多くの虫…

昼に出勤。ひたすら月刊無私・・・。21時半に無事終了。今年は簡潔です。 このところの陽気で一気にチューリップが咲いた。チューリップは開花後に花が大きく成長していくので、まだまだ楽しめる。 大学構内ではサクラが見ごろを迎えている。木によって、五…

16日からKaeng Krachan国立公園へ移動。事前から知ってはいたが、すごい数のチョウに驚かされた。17日、18日は「タイの自然と風景」の林さんと「タイ・ネイチャリング」の青山さんにご案内いただき、私は滅法チョウに弱いので、いろいろとご教示いただいた。…

昨年の夏の昆虫展の展示報告が出版された。昆虫を研究する学生の就職先の一つに博物館があり、実際の業務を経験するのは何かしらの糧となり、実績ともなると考え、昨年はみっちりと展示を手伝ってもらった。その実績の形としてこの展示報告を書いてもらった…

マレーシアの出来事が偶然かと思っていたのだが、こんどはタイでも同じくツムギアリがツノゼミに抱きつく様子を観察することができた。どうやら本気でツノゼミを守っているらしい。こうやって何分も微動だにしない。なんだか愛らしい光景ではないか。(と言…

ツノゼミとアリの関係は、われわれが想像している以上に密接である。とくにツムギアリはツノゼミをこの上なく愛している。以前にマレーシアでツノゼミの集団を乱すと、1頭のツムギアリがツノゼミに抱きついて撮影を邪魔した。まるでわが子に覆いかぶさるかの…

風邪は続く・・・。今日も午前中はつらくておやすみ。 なんとか山本君から預かっている原稿の改訂を終わらせた。遅くなって大変申し訳ない。60ページを超える大作というのもあるが、添削に1カ月以上待たせるなんて教員としてサイテーだ。日ごろの本人の努力…

このときは細谷さんのご依頼でネブトクワガタの一種を探していた。樹液の出る小さなうろがあり、そこには樹液と雨水が溜まっているのだが、ネブトクワガタはそこから腹部の先端だけを出して、ほとんど潜水するようにその液体を吸っていた。それで、捕まえよ…

タイで採集した大きめの甲虫を有本君に全部託して展足してもらうことにした。完成が楽しみだ。

大きなコバネジョウカイの一種。高橋さんによるとMicroichthyurus属やIchthyurus属辺りあたりではないかとのこと。近々献上して詳しく見ていただきたいと思います。(最初学名を間違っていました。高橋さん、すみません。それにしても「魚」という属名はこの…

風邪は小康状態。まずまず良くなったので、夕方近くから大学へ。提出書類が多い。 今日は卒業式だったので、昆虫学教室へ様子を見に行く。まだ学生さんが残っていてよかった。今年は女子の4年生がいないので、きらびやかさはない。 帰ってきて標本を触る暇が…

今回は13-15日はタイ東部のチャンタブリやシラチャ周辺でタイ在住の牛島さんにお世話になり、その後16日から西部ペッチャブリのケンクラチャン国立公園で採集した。まずはチャンタブリの虫から。 ジェンキンスノコギリクワガタProsopocoilus jenkinsii。35ミ…

朝は会議、昼から農学部の畜産の研究室から鳥類の剥製や哺乳類の骨を引き取るのに立ち会った。風邪が山場を迎えているようで、立って見ているだけでもクラっとした。サイやキリンなど、得難い標本が眠っていて、これから展示に活用できればと思った。 明日は…

無事に帰国。なんて寒いのだ。向こうで引いた風邪が気温差で悪化の気配。 久々に畑を見たら、たった2週間で大きく季節が進行していた。 ソラマメの花が咲いた。 チューリップのつぼみが伸びていた。4年前に買った10球がここまで殖えた。 スイセンが満開。

今日は大牟田の三池山と普光寺の臥龍梅に出かけた。 登山口へ。 登山口付近のお地蔵さん。キティちゃん柄の腹掛けをつけていた。水子地蔵なのかな。 登山道は2キロメートルほどと短いが、全体に急峻で、ほどほど良い運動になる感じ。 今日は曇の天気予報だっ…

昼食は生協でカレイの揚げ煮を食べた。割り箸がひどく曲がっていて、カレイの身を骨からはがすのに苦労し、食べながらイライラした。事務のお姉さんが「30代はイライラするんです」と言っていたが、わかるような気がした。 高校生でトゲアリの社会寄生を研究…

午前中に週明けからのタイ調査の買い出しをした。 今日も河野君が来ている。今日は絵の墨入れを教えている。なかなか上手くいかないものだが、まあそんなものだろう。 H君の修士論文を投稿に向けて直している。ふと見たら、謝辞に知らない人の名前が出てい…

今日は鹿児島から河野君が遊びに来た。お土産に<かすたどん>を持ってきてくれた。今後の研究課題について悩んでいるようだ。これからいろいろ虫をみて考えればよいと思う。まだまだ「ただのミーハー虫屋」なので、今後の成長を生温かい目で見守りたい。 ち…

今日は午後から学生が続々と。有本君は修士の課題の相談。なかなか難しい。「有本だから蟻がいいよ」などと冗談を言ったが、笑いごとではなかった。藤野さんは調査の予定。一昨年から修士課程でも講義がぎっしり入っているので、海外に出かける調整が難しい…

クロッカスが終わりそうだ。咲き始めに見たくらいで、あとは雪だの雨だのでろくに観賞できなかった。いまは部屋のなかのヒヤシンスが盛大に咲いている。大学では忙しくて、じっくり眺めることもないのだが、机の上に花があるというのは良いものだ。 - 海野さ…

今日は博物館の公開講演会で、「アンモナイトの不思議な世界」が開かれた。最初に京大の前田先生(来年度より当博物館に着任予定)、続いてこの春に退官される当博物館の松隈先生が講演された。アンモナイト漬けの午後だった。夕方からは松隈先生の退官記念…

今日は昆虫学教室の多田内先生の退官記念行事で、最終講義と記念食事会がある。 講義の前に卒業生4人が遊びに来てくれ、とてもうれしかった。左からのんちゃん、アイコ様、ミッシー、ボスレー。アルパカのぬいぐるみに関心を示していた。 会場には大勢の人が…

帰る前に昆虫の卒業生で農場技官のちひろちゃんに生まれたばかりの子牛を見せてもらった。元気よく飛び跳ねていた。子牛がこれほど身軽なものとは知らなかった。昨晩たらふく食べた牛肉も、元をたどればこのようにあどけない子牛だったのだ、などと感傷にひ…

今日は修士2年の卒業合宿の傀儡引率教員として、農場に泊まりに出かけた。 夕飯は焼き肉で、ものすごい量の肉を食べた。それから暖房のある部屋に移り、2次会。空気の読める男として著名な私は、若者たちの笑い声の余韻を耳に残して早々に退散した。彼らは朝…