断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

通常出勤。明日から図鑑の編集が始まるので、その準備に終始した。その他、あちこちから貸出依頼の標本2件を準備した。 中国から帰ってタイに行く前の数日で展示の準備をしなければならない。藤野さんに要望を伝え、撮影した写真を渡して、ポスターを作って…

ソラマメの頂点付近にソラマメヒゲナガアブラムシが発生し始めた。おなじソラマメ属のカラスノエンドウが近くにあるので、そこから来たのだろう。あと1カ月もすれば実を収穫できるのだが、実にも吸いついたりするんだろうか。少し心配。周りが森に囲まれてい…

こーむ員の弘岡君が修士論文出版の準備に来た。在住の和歌山は恐ろしく田舎だそうで、「宮崎より田舎です」と言っていた。街灯がない、女の子がいないなどと言っていた。でも、近所でナマズが釣れるとか、部屋で灯火採集ができるとか、良いところもあるそう…

朝、久々に森本先生とお会いした。ちょうどシロコブゾウムシを調べておられた。私はアカオニミツギリゾウムシの雌とツヤケシオニミツギリゾウムシの雄をお借りしたく、そのお願いをした。前者は珍品で、かつて同行者の方に拝み倒して1頭頂いたのがあるのみと…

伊都キャンパスに展示室の準備をしており、そこに大型哺乳類の剥製を陳列したいと思っている。そこで農学部で新キャンパス計画推進室で、害獣駆除を担当されている丸居先生を訪問し、イノシシは大丈夫との太鼓判をいただいた。他の哺乳類や、鳥類もほしいと…

疲労が溜まっている。連休ではなく、連勤になりそうな気配。 要らない外来語やカタカナ言葉が多すぎるというのは本電子日記の良くある話題だが、最近原稿を書いているうちに「XXトラップ」など、昆虫の採集法に関するカタカナ言葉の氾濫にだんだんと腹が立…

今日は午後から某学部の学生さん40人を展示室や収蔵庫にご案内した。最近の若者の生態がよくわかった気がした。私が昆虫の研究をしていると自己紹介したにもかかわらず、標本を見せると「気持ち悪い」と声に出す子がたくさんいた。箱ごとに「気持ち悪い」と…

暖かくなり、ソラマメが急成長。丈は1メートルほど。小さいサヤもでき始めた。 チューリップは花が終わって、実を摘んだ。あとは葉が枯れるまで球根を成長させる。今日は虫会で、夜遅くから飲み始めた。もうすぐ私の誕生日なので、皆さんが祝ってくれた。九…

今日まで宮田さんご夫妻のお世話で、高知県に潮間帯性ハネカクシの採集に出掛けていた。九大の前でレンタカーを借りて、金尾君と山本君が同行した。 20日は物部川河口付近、夜須で採集を行い、40年ぶりの再発見となるものを含め、珍しいものもいくつか得るこ…

昨日の右側の虫の生きたもの。これにはハッとした。

今日も終電まで仕事した。原稿はかなり進んだ。 以前にマレーシアでダニに刺された経験をつづった記録と標本と写真を元に、富山の山内君が論文にしてくれた。私の大事なところ(袋)の写真が論文に掲載される。もちろん、ダニのついている超拡大写真。場所が…

きょうは執筆中の図鑑に使用する標本の追加撮影をした。なかなか気に入るものが撮れず、試行錯誤の末、ようやく満足のいくものが撮れた。 午後に常設展示室の模様替えとして、ちょうど来た学生さんらと5人で、120キロくらいありそうなタンスを運んだり、炭鉱…

福岡空港のパネル展示の担当になり、今日はその取材で某所の水路に出かけてきた。取材対象はニッポンバラタナゴだったのだが、全く見つからなかった。その代わり美しいカゼトゲタナゴがたくさん見つかったので、カゼトゲタナゴでパネルを書くことにした。 で…

ウンモンスズメの仲間Callambulyx sp.。後翅が赤く、大変美しい種。触角のつけ根が白い筋で左右につながっているように見える。先日テレビで、ある国では眉毛のつながっている人が美人だと言っていたが、この蛾にもそんな基準が適用できそうだ。

3月末にEsakiaの多田内先生の退官記念号が出版された。今回は編集にも携わるとともに、私はとびきり格好良いヒゲブトオサムシの新種の論文を寄稿し、その論文でEuplatyrhopalus tadauchiiを命名し、記載した。多田内先生は言葉に尽くしがたい恩人である。そ…

クロコガネの仲間。不人気な甲虫だが、かわいらしいのでわたしは好んで採集する。自然度の高い場所ではこの仲間の種数が多い。Kaeng Krachanでは非常に種数が多く、楽しめた。

液浸標本用の棚を購入した。これからクモやダニ、ヤスデの標本を積極的に集めていくことにした。 5月は不在がちの予定である。連休明けから中国に10日間、それからあまり間を措かずにタイとカンボジアに出かける。だから4月中に済ませておきたい仕事が多い。…

サスライアリ属Dorylusの雄アリ。この属はアフリカに繁栄する一群であるが、アジアにも少数の地下性小型種が生息する。今回は2種を得た。どちらも25ミリメートルほど。アフリカでは、働きアリ雄アリともに大きな種がいる。最大種は日本のスズメバチほどある…

久々のしっかりとした雨。昨日(勝手に耕した学内某所に)ヒマワリの種を蒔いてちょうどよかった。 午後からゼミ。今日は有本君と山本君の研究計画発表で、どちらも面白かった。2人とも割としっかり意見するので、これから盛り上がるだろう。有本君はアリを…

かわいい蛾。

どたばた。少し原稿が進んだ。今日から神代君がD1として佐賀大に移ると挨拶に来てくれた。思いやりのある学生さんで、それは研究態度(ゼミ発表等)にも表れていた。大変淋しくなる。 それにしても先週までの風邪は長引いた。タイではビブラマイシンという…

ヒゲブトオサムシ亜科のPseudozaena orientalis。原始的なヒゲブトオサムシの仲間で、アリとは関係はない。「お寒し」なのだが、ヒゲブトオサムシ亜科という言葉が頭にうかび、ついつい採ってしまう。プーと熱いおならして採集者の手を変色させる忌むべき昆…

朝から慌ただしい。午後から会議、それからアイランドシティの視察、書類書きなど。夜になってようやく自分の文章書きに着手した。 伊都キャンパスで鳥類の標本収集ができないものかと、山階鳥類研にいる友人(たけまっく)にいろいろ尋ねたり、剥製制作業者…

美しいスジコガネの仲間。日本のドウガネブイブイやアオドウガネなどにやや近い仲間である。いろいろ飛来したが、とくに美しいものを2種紹介する。 胸のオレンジと翅の緑が美しい。おそらく毒のある甲虫に真似た色彩と思われる。 真っ白で、真珠の光沢がある…

すばらしいお天気。春と言えば潮干狩り。今日は14時から、虫会(九大事務関係の虫好きの若者)と私のうちの近所の川に潮干狩りに出かけた。今年は当たり年のようだ。すごい数がいる。私は楽しくなってしまって、みんなの帰った後、鼻水を垂らしながら17時ま…

灯火には少なからぬカマキリが飛来する。たいだい雄だけのことが多いが、種によっては雌雄両方が来る。灯火に引き寄せられるのだが、幕に到着すると、そこに集まった虫を捕食するものも少なくない。採集していて楽しい虫である。 Ambivia sp.(アシナガバチ…

今日は中国から留学していた劉さんが帰国する日だったので、14時に空港に見送りに行く。ところが空港に着いてみたら誰もいない。後から聞いたところによると、もう誰も来ないと思って、早めに見送ってしまったらしい。仕方ないので帰ろうかと思ったら、搭乗…

Kaeng Krachanの哺乳類の密度は半端ではない。ゾウには威嚇されるし、夜に森を歩けば、ホエジカやらジャコウネコやらいろんな動物をみかける。ふつう、余程本気で探さない限り、一晩に多数の哺乳類を見ることはない。 昼間はサルの世界だ。このシロマブタザ…

東京はようやく咲き始めたところだそうだが、福岡はもうソメイヨシノが散り始めた。 午後に昆虫ゼミ。ところが来客があり、始まったところで退出せざるを得なかった。来客は糸島市の職員の方で、夏休みの昆虫採集教室や巡回展示の相談をした。 夕方からキム…

書類の山で身動きが・・・。午後から息抜きに買い物に出かけた。大学構内でアゲハチョウ類を観察すべく、ミカン類(キンカン、ユズ)の苗を買って、建物の横に植えた。ユズは良かったのだが、キンカンの苗は根の張りが悪く、いまひとつだったので、根付くか…