断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Sakaeratの食堂の脇に池があって、そこに数種のカエルが放し飼いになっている。 そのなかのひとつにLimnonectes megastomiasという2008年に記載されたばかりの珍しい種がいた。種名は「大口」の意味。その名の通り口が大きい。体も大きく、迫力がある。

田んぼに無数のミズスマシがいた。

こちらの子供は良く働く。もちろん、学校に行っていないわけで、それでいいはずはないが、小学生くらいの女の子が一人で店を切り盛りしている様子を見ると、単純に立派だと思ってしまう。 昨日は腕輪を持った女の子がトゥクトゥクの横に来て、日本語で「全部…

出かける前に靴下を履こうとしたら、内股の部分にダニを発見。嬉々として撮影するが、良く考えたらカンボジアではみんなリケッチアにやられているんので、気をつけなければ。 マダニの若虫。 アンコールワットの境内でヒメサスライアリを発見。アメイロアリ…

基本的にこちらは涼しい。日中の日向は暑いが、それでも日陰に入ると風が涼しい。町がせまく、緑と土が多いからだろう。バンコクやクアラ=ルンプールの異常な暑さは都市化によるものであることがよくわかる。 午後の一時、池のほとりの日陰のないところを歩…

道路に轢かれたトカゲの死骸を解体するオオアリの一種Camponotus sp.。

アンコールワットで調査。思っていた以上にすごい森が残っていて、驚いた。12世紀後半に作られ、何百年も森が残って来たようだ。タイではすでにほとんど残っていないような環境だった。孤立林といえば孤立林だが、なにしろ広いので、多くの種が残っているだ…

Sakaeratの虫の続き。 緑色のマルカメムシ。日本の種はクズによくみられ、茶色い。インドシナではしばしば見かける。

16時頃にカンボジアに到着。残念ながら雨だったが、さっそく出歩いて虫を探す。

常設の灯火採集装置があり、そこにいろいろな虫が来ていた。以下、そこに来たかっこいい虫。 スーパーブスノコギリクワガタだった。

Sakaerat Environmental Research Stationというところに行って来た。本当ならば25日の午後に到着し、採集、今日27日の午前中までたっぷり採集する予定だったのだが、行きは大事故で迂回し、着いたらすでに夕方、今日は朝から大雨で、昨日の1日だけしか採集…

中国の虫はこれで最後。Creobroter gemmatusと思われるカマキリ。標高1200メートルの山のなかで見かけたのだが、雲南は熱帯だなぁとしみじみ感じた。

これからタイとカンボジアに出かけてきます。6月6日に戻ります。

雲南省の虫の続き。 クワガタコガネの一種Fruhstorferia sp.。紙谷大先生が採集し、頂戴した。かっこよすぎて悶絶した。 キバダルマコガネの一種Dicaulocephalus sp.。これもかっこいい。 ヘビトンボやこんなのが採れた場所では、たった1晩しか灯火採集がで…

あすからしばらく不在にするので、朝起きてソラマメの収穫をした。ちょうど良いころ合いだった。5本植えて、4キロほど採れた。中身の種の部分だけで2キロくらいあった。なかなか良い収穫ではないだろうか。赤空豆という品種で、生のうちは種が赤い。ゆでると…

朝から環境省のレッドデータブックの会議。レッドリストはなんとか本決まりで、あとは細かい訂正や追加をするのみとなった。8月に記者発表予定とのこと。そして年末までにレッドデータブックの原稿を書き上げなければならない。水生甲虫は不得手なので識者に…

朝から天神に行き、カンボジアのビザを受け取りに行った。忘れたら大変。思いだしてよかった。 地下鉄に乗ろうとしたら、定期券の磁気が突然おかしくなって、改札を通らなくなった。昨日の免許証のICチップが影響したとしか思えないのだが、どうだろうか。ネ…

朝マレーシアから電話があり、現在学生さん数名が詰めているUlu Gombakでちょっとした事件があったとの報告。幸い、被害らしい被害はなかった。マレーシアの治安が良いという人もいるが、やはり日本とは比較にならないくらい悪い。毒ヘビや感染症より人が怖…

両親を柳川の川下りに連れていったり、うなぎのせいろ蒸しを食べたり、ワタリガニ(ガザミ)が食べたいと言うので、そのまま太良まで行って竹崎ガニを食べたりした。 うなぎのせいろ蒸し。やっぱり九州のうなぎは甘いと思ったが、おいしいものである。 有名…

これも一度生きたものが見たかった。オナガツノゼミモドキDarthula hardwickiといって、ツノゼミ上科Membracoidea、ツノゼミモドキ科Aetalionidaeのアジア特産にしてアジア唯一の属。2センチメートル程度と巨大で、見た目も可愛らしいというより不気味。だい…

午前中にカンボジア旅行の買い出し。ツムギアリの巣を取る高枝きりばさみを買おうかどうか迷った。ひとまずタッパーをたっぷり買って、高枝きりばさみは考えてみることにした。 バンド青年の松永君が水槽の掃除バイトに来てくれた。仕事が丁寧。ひょろっとし…

灯火に飛来したフタモンコクワガタDorcus bisignatus。後ろの黄色い紋が美しい。

朝、不在中に成長したトマトを支柱に留めたり、脇芽を摘んだりした。午前中にカンボジアのビザ申請に天神を訪れた。ついでにジュンク堂に寄り、アンコールワットの案内本などを購入した。 柑橘並木のアゲハの幼虫は、もう終齢になっていた。こんなに成長が早…

一番嬉しかった虫はこれ。巨大なヘビトンボで、翅をひらくと掌よりずっと大きい。 この族はヒマラヤからインドシナ北部周辺に分布している。学名はAcanthacorydalis orientalisと思われる。以前に紹介したペルーの大顎の長いヘビトンボと同じ亜科(Corydalin…

二国間交流事業の中国調査から戻った。こちらは多田内先生、友国さん、紙谷さん、舘さんと私の5人で、先方は中国農業大学の先生3人と学生さん2人で、いろいろな場所をめぐり、どこでも歓待を受けた。 教授の彩先生(サシガメの専門家)が、訪れた場所場所…

毎晩の宴会で、一昨日の晩にツケが来て、昨日は断食、今日も不調。「乾杯文化」で強い酒を何度も一気飲みさせられる。 今日は林業局の飲み会で、すごい料理だった。犬の煮物、アヒルの全身が入った煮物、セミ(ヒグラシ属)の素揚げ、ドジョウの辛い汁、川魚…

午前中は雲南農業大学でセミナーに参加。多田内先生の講演の後、楊先生、彩先生のお話しをお聞きした。 たいへん豪華な昼食. 雲南民族村という少数民族の展示施設を観光する。緑豊かな敷地だったが、農薬を相当撒いているようで、ハエ一匹いなかった。 子供…

昨日は展示の準備と旅行前の所用に終始し、夜遅くから懸案の草稿を書き始めた。自宅に戻ってからも書き続け、3時過ぎにようやく終了した。今日から雲南省。上海まで飛び、そこから今日中に昆明まで行くようだ。 - 6時起床。空港で紙谷先生と舘先生と落ち合い…

3日ほど前の写真から。私が勝手に耕して作った柑橘並木(アゲハ並木)は順調に根付いている。ただ、某ホームセンターで買った某有名種苗会社のキンカンの苗は、抜き苗を鉢に戻したもので、鉢に根が回っていなかった。定着には時間がかかりそうだ。今年は新芽…

昨日から1泊で、有本君がハシリハリアリの研究を行うにあたり、お世話になる山根さんにお会いに鹿児島大学まで行ってきた。金尾君の運転で、山本君も同行した。 山根さんと話していると、いろいろな学生がいて良いのだとしみじみ思う。同時に、思い出話をお…