断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今日で2つの虫の展示も最終日。たくさんの方々が駆けつけてくださり、今日は終日にぎわっていた。夕方、「アリの巣」の片づけをする。なんだかすっきりと気分がよかった。全体に大好評で、この「世界」の手ごたえを感じた。 ここ数日急に涼しくなり、片付け…

午前中に郵便局に行き、局長と昨日の件を話しあって来た。要は航空会社から郵便物が戻ってくることを極力避けたいとのことで、民営化も関係しているという(民営化はだいぶ前のことだが)。妥協案として、内容物に可燃性のものや法に触れるものが入っていな…

朝から少年科学文化会館へ。今日で私の当番は最後。 昼は筑後うどんの「麺工房なか」へ。てろてろのふにゃふにゃ。加えて細麺という最強のうどん。肉うどんを頼んだ。麺と出汁はおいしかったが、肉は臭くていま一つだった。 午後から大学で雑用をかたづける…

環境省のレッドリストが公表された。私も委員として参加し、主に甲虫の選定を担当した。 特筆すべきはスジゲンゴロウの絶滅宣言。その他、多数の平地の湿地性種を絶滅危惧種、準絶滅危惧種に追加された。本当はもっと加えるべき種があると思うが、最善は尽く…

朝から少年科学文化会館の公開展示監督。「ちー坊のタンタン麺」で昼食。とてもおいしい。 赤坂駅前にある画材店で三角台紙用のケント紙を買った。ここしばらく吟味していたが、小型種用の三角台紙には200kg程度が良いと確信した。ちなみに、ラベルには130kg…

今日も登校日。今日の展示は大入りだった。また、高知から昆虫を研究したいという高校生とそのお父さんがお見えになり、研究の話しや進学の相談に乗った。 雑用のあいまに溜まっている標本を少しだけ作る。Darthula hardwickiiという珍奇昆虫の標本を少し作…

さる方からタイのヒゲブトオサムシを頂いた。新種の可能性が高い。この種群はちょうどドイツの研究者がまとめているので、その方にお送りする。私でも記載できるけど、活発に良い仕事をされる専門家がいて、その人が先にやっているのであれば、競争しないで…

朝、アイスコーヒーを買いにスーパーに寄ったら、財布にお金がないことに気付いたので、カードで支払ったのだが、暗証番号もサインもなにもなかった。アメリカのスーパーも同じで、そのときは「これでカードを落としたらあぶないな」と思ったのだが、日本で…

昨晩の便が遅れ、ギリギリの時間でソウルで乗り継ぎ、9時過ぎに福岡に着いた。そのまま大学へ直行し、緊急会議に参加した。 前にも書いたが、職場の専門研究員の阿部祥子さんの運営で、入院あるいは通院しているお子さんや親御さんを対象に、「ベッドサイド…

小松君がアリノスシジミを見たいと言うので、今日はツムギアリの多いところに出かけた。これまで散々探しているのだが、見つからない旅行が続いていた。そして今回、小松君の努力と私が高枝きりばさみを持参したことにより、めでたく巣内に蛹がいるところを…

今日は朝から石起こし。内戦で壊されたり、自然に崩れた遺跡の石が広場に放置されているのだが、それが絶好の採集地になっている。2歳から石起こしを始めた小松君は、水を得た魚。全身をつかって大きな石をどかしている。いつか腰に来るだろう。 そのときに…

今日はいくつも大発見があった。 1つ目は午前中。アリノスハナムグリを初めて巣から掘り出したこと。出てきた瞬間に、わーっと叫んで小松君を呼ぶと、「あひゃーーーぐふぐふーーうにゅふにゅーーー!!」と声にならない奇声を発していた。それくらい、衝撃…

某国某所での朝。早朝から小松君がガサゴソしているので、「今何時?」と訊いたら、6時とのこと。朝から何をしているのかと思ったら、某ゲームをしている。 採集は順調で、午前中に目的のツノゼミを小松君が撮影し、午後からは石を起こしたり、崖を掘ったり…

採集は好調で、今日、目的の虫が全部採れ、「いないかな」と話していた虫も採れてしまった。 屋台でカレーを頼んだら、出てくるのに時間がかかり、注文から1時間も待たされた。小松君はその間、ココヤシと格闘していた。 帰り道、ブタがバイクで運ばれていた…

夏休みをとって某国某所に来た。就職以来、初めての休暇らしい休暇かもしれない。しかし、冷静に考えると、昆虫採集だし、普通の出張との違いは自腹というだけかもしれない。それでも今回は持ち込みの仕事も少なく、ゆっくりできそうだ。 暇つぶし読書用に内…

午後にボスレーが来る。久々に会えてうれしかった。会うたびに大人になっていく感じで、精神年齢は追い越された模様。2時間くらいいろいろ話した。生き生きしていると、顔に充実感が現れると思う。 −−−−− 山本君の力作論文の初校が上がって来た。なんと52ペ…

明日から配布予定の絵はがき。こんな絵はがきが九州大陸を出ることがないなんて、もったいない。時間のある方は箱崎キャンパスへ。 - 昆虫学会が1か月に迫って来た。学生さんはそろそろスライドを作り終えて見せてほしいところ。研究成果にしても、学会発表…

朝から公開展示の監督にでかける。比較的出足好調。でも、展示内容を見てくれる子供は少なく、工作や実験に集まる子が多い。今回の展示は環境問題教育を課題にしたものだが、子供向け展示で新しいことをするというのは、非常に難しいことだ感じた。 写真は「…

昨日の続き:共著について、指導教官と学生の関係ははっきりしている。分野にも違うだろうが、多額の研究費が絡んでいないない限り、論文の添削くらいでは指導教官は共著になる必要はない。それは学生に対する指導教官の仕事だからである。もし共著になると…

11時まで眠って、寝不足を解消。首が痛い。 昼過ぎから大学へ。小松君のパネルを作り替えたり、アリヅカコオロギのパネルを加えたりした。 さまざまな雑誌の編集作業を行っており、その作業が忙しい。作業を通じて感じるのは、査読とは教育そのものであるこ…

知久さんの絵描き練習はすでに練習ではなくなり、通常作業という雰囲気になってきた。もう十分論文に使える絵を描けるようになっていた。しかも観察が丁寧で、絵を描いて初めてわかることの多さに感動されていた。 知久さんは明日から岡山に移動で、「虫勉強…

朝から公開展示の監督当番で赤坂の少年科学文化会館へ。次々に起きる問題に対処したあとは、コーヒーを飲んで昼寝したり、「おじさん!」と近づいてくる子供に「お兄さんだよ!」と叱ったり、牧歌的な一日だった。その子供には「寝ているお兄さん」と名付け…

今日も諸々の用事で息つく暇がなかった。 11時ごろに知久さんが来て、絵を描き始める。もともと絵がお好きだったそうで、だんだんと上手くなり、半日でコツをつかんでいた。何より驚いたのは、すごい集中力。最初、毛の描写に苦労されていて、私は「練習しか…

一昨日、昨日と、一泊で、知久さんと小松君と英彦山、霧島と採集してまわっていた。英彦山ではケブカコバネノミバエや新種のクサアリの良い標本が採れた。霧島では知久さんがハコネマルツノゼミを採集していた。 −−−− 今日は小松君が信州へ帰国。知久さんと…

今日は知久さんの科学茶話会で、盛況のうちに終了した。知久さんのファンの人が半分、虫の好きな人が半分という感じで、これを機会に展示を見てくださった人が多かったので、科学茶話会を開いた甲斐があった。 夕方、小松君と「萬福軒」で夕飯。小松君は私の…

昨日は昆虫採集教室だった。ちびっこ15人と虫を採って、標本を作った。 - 今日は小松君の科学茶話会。「意外に普通」との声が多かった。 お客さんからガガイモ科多肉植物を頂戴した。ものすごいものばっかりで、驚いた。本当にありがとうございました。中列…

慌ただしく、メールの返信さえままならないこの数週間。もう少しで余裕ができそうだ。 今日は夕方から新任の前田先生(アンモナイト)の歓迎会だった。風邪が尾を引いているのにビールを飲んだせいで、少し調子が悪い。