断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ひおしがり

玄関から徒歩1分の河口に潮干狩りに出かけた。潮干狩りのことを「ひおしがり」と言っている小松君と、ヘビとカエルの吉村さん、事務のお姉さん夫妻、本部のお兄さんで出かけた。 今年は数は多くないが、粒が大きいようだ。黙々と掘り続け、誰ともほとんど会…

さようならエサキア

金曜に今年で最後(休刊)となるEsakiaの別刷りが届いた。最後なので欲張って4つも出した。4番目のものは小野さんががんばってくれた。 === 今日は生物研究部の米ちゃん卒業祝いがあったそうで、私は出ていないが、色紙の記入を頼まれた。「学生だけだと…

Esakia 4

小野広樹さんデビュー作。「潮間帯性イソハネカクシ属の日本からの5新種」。こんなにいたとは。でも、そろそろ打ち止めだと思う。砂礫の間隙におり、砂礫の大きによって体の大きさも異なる。ミミズハゼみたいな進化を遂げたのかもしれない。上段の種は地上近…

Esakia 3

これも時間をかけて検討した。「クロオビヒゲブトオサムシ属のインドシナからの4新種」。触角と胸部の形態がかなり違う。13は日本のクロオビヒゲブトオサムシの近縁なベトナム産種。 Maruyama, M., 2014. Four new species of Ceratoderus Westwood, 1842 (C…

Esakia 2

幸せな趣味。わかりやすい新種だった。「ヒゲブトオサムシ属のタイからの2新種」。多様性をきわめるヒゲブトオサムシで、近縁種の不明な顕著な2新種を記載した。 Maruyama, M., 2014. Two new species of the genus Paussus Linné, 1775 (Coleoptera, Carabi…

Esakia 1

10年前から準備していたが、遅々として進まず、ようやく陽の目を見た。「アリヤドリ属の日本産種」。アリの巣の生きもの図鑑の「クサアリヤドリ」が1、「ヤマアリヤドリ」が3。一番普通種の北海道産「アリヤドリ」は2だけど、これはまだ生態写真が未撮影。「…

チューリップ満開

私のブログは、園芸→ななちゃん→虫→ななちゃん→飲み会・・・と巡回しています。 === 疲れがひどいので、今日は午前中はお休みした。 自宅のチューリップは満開。 これも自宅の畑で、原種チューリップ。毎年咲いてくれるものの、全然繁殖しない。 近所の川…

桜満開

年度末関係の仕事で猛烈に忙しい。今日も午前様。といいつつ、昼間は小松君と竹筒トラップ用の竹を切りだしていた。 竹筒トラップとは、竹の筒にハチを営巣させ、それを回収してハチを得る方法。 http://www.nat-museum.sanda.hyogo.jp/insect-museum/guide/…

石の上にも

岩田 久二雄の「昆虫学五十年―あるナチュラリストの回想」を読んだ。本当に素晴らしい本に出会えた。同著者では「本能の進化―蜂の比較習性学的研究」が研究の集大成として位置しているが、この本はより手軽なハチの習性学の研究紹介であり、著者の研究人生を…

この支配からの卒業

今日は卒業式でした。一番左の人は先生ではありません。見た感じは先生より偉そうですが、米ちゃんという歴とした学部4年生です。 自宅のチューリップもちらほらと咲き始めた。急に暖かくなり、一気に蕾がふくらんだ。 日当たりの良い大学の畑では満開。 年…

ミ・ω・彡

Raffles Bull Zoolに投稿した論文が3カ月を経て音沙汰なし。吉富さんも同様のようだ。急いではいないけど気になる・・・。 http://d.hatena.ne.jp/yoshitomushi/20140323 そういえば、同じ時期に出したZootaxaも音沙汰なし。編集者にメールしたら、一つも査…

ななちゃん

通常営業。晴天。今日のななちゃん。 夕方に小松君が来て、北九州で採ったというナカオメクラチビゴミムシをもってきてくれた。小松君に九大の近所の美味しい店をいろいろ教えようと思い、今日は「ふなこし」にお連れした。やさしい家族の作るやさしい味の定…

春の兆し

サクラのつぼみが膨らんできた。開花までもうすぐ。 大学の畑を拡張した。チューリップも満開を迎えた。 クロッカス。 ムスカリ。 。 原種チューリップ。 === 藍子様とみっちーがそれぞれ東京と大阪に旅立ってしまうので、最後の記念にまた「あんみつ姫」…

「お前のひみつ」

最近買った本。眞中の「昆虫のひみつ」は懐かしくて。ちょっと変なことも書いてあるが、思わぬ面白いことも書いてある。子供向けにいかに難しいことを説明するかという点でも勉強になる。左の「昆虫学五十年」はケムシを鼻毛切りで丸坊主にすることで著名な…

ウェルコメ

学生等(佐伯・板谷・吉村・廣田・古市・金尾・有本・吉田・米田・柿添・星野)で小松君の歓迎会をひらいた。 米ちゃんは4月から来る某ハチ屋との差別化をはかるためにヒゲを伸ばして竹野内豊を目指しているそうだ。なんだか竹野内に見えてきた。 非常に饒舌…

海へ行くつもりじゃなかった

スイセンが見事なので、また撮影。水栽培したものを植えたヒヤシンスも咲き始めた。 朝から小松君に手伝ってもらい、伊都キャンパスの椎木講堂で展示の設営を行う。さまざまな方に呼びかけ、2年かけて集めた哺乳類の剥製がようやく陽の目をみることになった…

奇人来福

昨年出版されたハネカクシ目録には和名のホモニムなど、結構間違いがあり、それらをまとめた訂正一覧を出版しました。ご協力いただいた方にはお礼申し上げます。 https://sites.google.com/site/myrmekophilos/ronbun/Shibata2014.pdf?attredirects=0&d=1 ー…

生態学会

生態学会に招待講演でお招きいただいて、「熱帯雨林林冠の節足動物の群集構造と多様性はどこまで分かったか 」というシンポジウムに参加した。私は「樹冠のアリの巣は完全に未開の地だった」という講演をさせていただいた(本当は「未踏の地」のつもりだった…

小型甲虫の台紙貼り標本とラベルの基本的な作り方と注意点

今朝の地震はなかなかだった。標本などは無事。「小型甲虫の台紙貼り標本とラベルの基本的な作り方と注意点」という雑文を書きました。若手虫屋の参考になればと思います。 PDF↓ https://sites.google.com/site/myrmekophilos/ronbun/Maruyama2014_Hyohon.pd…

標本箱のひっこし

昆虫学教室の総動員で標本箱のひっこし。登山より疲れた・・・。24日に標本箪笥を移動し、配架する。 森本先生の印籠箱は40年以上未整理のものなどがあって、混沌が詰まっている感じ。

自宅のスイセンは満開。5年前に3種植えたはずなのだが、だんだんと淘汰され、1種になった。 新しく標本室をいただくことになったのだが、その部屋の雨漏りがひどい。標本室としてはマズイので、早朝から業者の方と状況確認。雨漏りを修理することになった。 …

青蜂

忙しい。生態学会も控えているし、年度末の雑用が多い。 いただいたセイボウの標本を撮影した。色つきの背景については、かりめろさんに教えていただいて、お菓子の箱を切り抜いて使った。お菓子の箱はいろいろな色があってよい。

瓢虫蜚蠊

念願のテントウゴキブリProsoplectaの標本をようやく入手したので記念撮影。意外に大きい(1センチくらい)。テントウムシを数千頭採ってようやく混じっている程度という大珍品。ネット上に標本写真もあまりない。 裏は典型的なゴキブリ。

Dumont No. 5

Dumontの5番は解剖用ピンセットの定番であるが、近年入手可能なものは硬いステンレス製で、使い慣れた鋼鉄製には比べようもない。(最初からステンレスで慣れていれば問題はないのだろう。)私にとっては思い入れのある道具なので、いくつか型の違うものを集…

糸島展示

午後一番で糸島市のサテライト展示の交換へ。空港に続き、「福岡県のチョウ」でパネルを作った。二丈支庁舍 志摩歴史資料館 志摩歴史資料館『糸島のひなまつり2014』も開催中でした。 伊都文化会館

うちの畑。シナズイセンは満開で、ラッパ系はこれから。チューリップも成長してきた。日陰なので、開花まであと1カ月はかかる。 大学の畑。ソラマメは蕾が膨らんできた。もともとカラスノエンドウが繁茂しており、それで連作のようになってしまっているので…

年度末でやたらと忙しい。年度末の予算消化に加え、今年は博物館関係の出版物の校正も多い。原稿の締め切りもあるし、なかなかメールに返信できません。 こいつが来ないせいで出版できない論文があった。無事に届いた。北朝鮮産の喜び組。

「遺伝」の2回目の連載が出版された。隔月なので、私にはやりやすい。1500−1800字くらいなのだが、書きすぎないようにまとめるのが大変。50回くらい続いたら、まとめて本にしたいと思っている。100か月ということなので、8年かぁ・・・。

川島さんに描いていただいた絵が届いた。息をのむ作品

本当は昨日行く予定だったが、雨で中止になったので、1日延ばして宝満山に行ってきた。行きの天気は良かったのだが、頂上付近は霧雨のなかで、風が強いうえに大変寒く、景色もいまいちな登山となってしまった。 板谷君撮影 大宰府はちょうど梅の花が満開で、…