断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

帰国

今朝、タイから帰国した。滞在中の8割は雨という最悪な状況で、成果は目標の3割程度。クワガタなどの大型甲虫は完全に季節が終わっていた。その代わり、ホタルがたくさんいてきれいだったり、真新しい好蟻性昆虫もいくつか見つかったりして、良いところもあ…

タイ休暇

今日までバンコクにいた。明日からゲンカチャン国立公園(これまで、「カエンクラチャン」と呼んでいたのは誤りでした)に少し滞在し、好蟻性昆虫を調査する。 一昨日から昨日まではシラチャの牛島さんにお世話になって、牛島さんのご近所の山でツノゼミを撮…

超然

明後日からタイに出かけるのだけど、その前にやるべきことが目白押しで、なにから終わらせてよいやらで、もはや諦観の境地である。昔偉い先生に「締切とは破るためにあるんだよ」と教えられて以来、偉くもないのにその教えを守っている。でも学生の論文は最…

有言の帰宅

小松君が無事にチェコとフランスの外遊から戻ってきた。無言の帰宅でなくてよかった。 向こうの虫屋さんから標本を預かってきてくれ、こんなものを交換でいただいてしまった。モロッコの好蟻性甲虫がすばらしい。左のミツギリゾウムシは交換ではなく同定依頼…

勝手に昆虫学会の大会企画案

今年の昆虫学会大会の各種の企画が決まったようだ。新しいことがいくつかあって、面白そうだ。 http://www.ipc.shimane-u.ac.jp/insect-eco/gakkai.html しかし、私が大会長だったら、今の時代にあえて種概念シンポジウムをするだろう。気鋭の実践分類学者が…

高橋名人

いつも良い虫の標本を送ってくださる高橋敬一さんから、今日は思わぬものが届いた。これまで属単位で持っていなかった珍種のStenorhopalus apicalisという種である。これでアジアのヒゲブトオサムシの仲間は全属揃った。感謝感激。

火祭

週末に東峰村にホタルを見に行ってきた。その晩は「竹棚田」という棚田の名所で、「火祭」というのが行われていて、ついで見てきた。棚田の曲線にそって、灯りが並べられるというお祭り。ホタルはたくさんいたけど、この人出で、車の明かりが多く、あまり落…

蹉跌ではない

「ここ『多々羅』っていうんですけど、川で砂鉄が採れたんですね」 「そうですね」 という会話をする夢を見た週末。

カイコ近況

畑近況

自宅の畑。今年はトマトをやめて、エダマメをうえまくった。収穫が重ならないよう、1週間ごとに畝を変えて、種を蒔いている。 ゴーヤーも大きくなった。3品種植えている。 大学の畑。こちらの枝豆は不調。日当たりが良すぎ、気を抜くと乾いてしまうのが原因…

自炊

最近は自炊している。本をPDF化するわけではなく、本当に自炊。 節約になるし、なかなか楽しい。今日はちゃんぽんを作った。野菜をたくさん食べられるので、近所にリンガーハットがなくなってしまったこともあり、週に2回か3回はちゃんぽんになる予定。

夏の昆虫催しなどの準備

このごろは夏の昆虫展や昆虫教室の準備で忙しい。夏に3つの展示、4つの教室を控えている。 それとは別に、明日から図書館で特別展示をすることになり、今日は学生さんに手伝ってもらい、標本の選択と説明札の制作を行った。これだけで半日仕事だったので、な…

今日も知久日(Chiku Day)

今日も知久さんががんばっておられる。本格的に記載の執筆を開始した。 先日、中野の「むし社」で入手したラメラメのカタゾウムシ。新しい機材で深度合成したら予想以上に良い感じ。118枚合成。一部の機材はかりめろさんに教えていただいたもの。 Macrocyrtus…

研究中

知久さんは記載論文の執筆中。がんばっておられる。 自宅の花壇のユリの花が咲き始めた。

すかんぴん

最近、小川洋子の「原稿零枚日記」を寝る前に読んでいる。 一昨日から来週火曜まで知久さんがツノゼミの研究に来ていて、昨晩、その知久さんに「すかんぴんだね」と言われた。 帰りの電車で「『すかんぴん』か、懐かしい響きの言葉だな」などと考えていた。 …

努力論

金尾君が大変な力作の原稿を作り上げた。素晴らしいとしか言いようがなく、息をのんだ。数々のきちんとした絵に彼の膨大な労力を感じるとともに、この4年で十分に成長してくれたことを嬉しく思う。下手な修士論文よりずっとすごい。この1年は博士論文の追い…

トノサマバッタ

先日の鹿児島で幼虫を捕まえてきたトノサマバッタがだいたい成虫になった。昔、種子島で採集して、あまりの小ささに驚いたが、ここの個体群も小さいようだ。ススキをとってくるのがたいへん。

上京

先週末に上京した。 土曜日に川島さんにお会いし、お願いしていたヒゲブトオサムシの絵と標本を受け取った。絵は溜息が出るほどの作品ばかり。まとめて論文にする予定になっている。 川島さんにお会いする前に八重洲地下街の立ち食い蕎麦(といっても、座れ…