断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

タイ2007オマケ

あまり生き物の写真がなくなってきたところで、人間の写真。 酢漬けのマンゴーを食べる片山君。日本にはスモモがあるが、タイでも酢漬けの果物があって、なかでもマンゴーはよく売っている。 MM スソビキアゲハを撮影する小松君。トイレの脇に汚い水場があり…

ゴミムシダマシ科Rhysopaussini族Gonocyremisの一種。シロアリの巣にすむことが知られているが、今回は塚の近くの木の幹に集まっているのをたくさん採集できた。ゴミムシダマシは通常、悪臭を放つ。しかし、このゴミムシダマシは甘い果物のような香りがし、…

ヒメサスライアリのハネカクシのなかで最もギョっとし、一目見て新属であることがわかったもの。今回はいくつかの新属を採ったが、もっとも顕著なものの一つであろう。分類位置は全く不明。眼は頭の真下についていて、上から透けて見えている。頭部の前方向…

樹液に集まっていたヒメスズメバチVespa ducalis。日本のものとは色彩が異なり、腹部の前半がほぼ単色で縞が薄く、後半が完全に黒い。このヒメスズメバチは非常に凶暴で、樹液を守る意志が強く、近づくのに大変苦労した。横にいるのは樹液の場所が空くのを待…

シムウゾの一種。ヨコバイの仲間であるが、甲虫の仲間、とくにゾウムシに擬態しているようである。しかも、お尻(正確には翅の先端)を頭に真似ている。捕食者は触角のあるニセの頭を標的にするが、予想に反して逆方向(実際には正方向)にピョンと飛んで逃…

ハネナシハンミョウTricondyla sp.(1段目)とクビナガハンミョウCollyris sp.(2段目)。 マレーシアにもこれらのハンミョウ(同種かごく近縁種)いて、私はこれらは良く目に付いて気の荒いオオアリCamponotus(3段目)に擬態しているのではないかと思って…

小松君の観察眼の鋭さには驚かされることがしばしばだが、これはその一例。橋の下にホソユビヤモリの仲間Cyrtodactylus intermediusがいたそうだが、よくみると脇の下のあたりに小さなハエがついていた。なんとサシチョウバエの仲間だったという話。暗い中で…

Khao Yaiにはシカが非常に多かった。特に目に付いたのはスイロク(サンバー)とホエジカで、その糞に集まる糞虫も少なくなかった。上は宿舎の目の前にいるスイロク。中段はホエジカ。どちらも芝生の上で横になってムニャムニャと反芻している顔は本当にかわ…

先日のタイでは中島敦の「山月記」が会話の中心の一つだった。高校の教科書に出ていて、それをきっかけに同じ著者の「李陵」や「名人伝」などのほかの作品を読んだ人も多いだろう。なんで会話に出てきたかというと、まずカオヤイではトラが頻繁に出るという…