断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

実験続き

夕方まで雑用に見舞われ、その後、DNA抽出の続きを行った。無事に取れているかどうか、明日のPCRによって判明する。貴重な標本だけに、いつもとは勝手が違う。この標本により、論文全体の重みが変わってくる。なにしろ、重要でありながら、いままで誰もDNAでアプローチしなかった材料なのだから。ヨーロッパに産する社会寄生性のアリの1種であり、大珍品である。

Canadian Entomologistという雑誌が届く。数年前から購読していて、3回ほど論文を出した。今回は北大の同級生の菅谷君の論文が2本まとめて掲載されていた。学位も無事に取れるみたいだし、おめでとう。それにしても、高品質な分類の論文である。手を上げて賞賛したい。