断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

学会準備

今日は学会準備に明け暮れた。昼過ぎから共著者のSteiner夫妻(ウィーン)とメールでやり取りを続け、実験結果と要旨の内容について議論をした。向こうは早朝だが、実に要領の良いやりとりができた。今回はケアリ属の系統解析でBMCMC、NJ、MPの各方法により樹形が大きく異なり、それについての議論に時間がかかった。別の共著者である秋野さんからもコメントを頂き、夕方になんとか完成した。

その他、シンポジウムの演者と地表性甲虫談話会の小集会の演者の要旨のとりまとめをし、それも夕方までに終えることができた。

Expackで送ることにしたので、明日の昼までに投函すればなんとか間に合う予定である。明日の午前中は全原稿の最終チェックである。


夕方には先週末の標本を整理し、木野村先生の同定できなかったアリを検討したところ、確かに変なものであった。少なくとも既知種の形態には合わず、新種か雑種の可能性が高い。雄蟻は今回採集できたが、これからは同定に重要な雌蟻の採集が重要である。新種だったらかなり嬉しい。