断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ふたたび赤羽へ

今日はつくばの秋野さんと赤羽でアリの調査である。クロクサアリとアメイロケアリの混生コロニーからアリを少数採集し、実験を行うそうで、そのお手伝いとご案内である。秋野さんとは現在共同で研究しており、つね日頃からご指導いただいている。行く途中や採集中にいろいろなお話をうかがうことができ、久しぶりに刺激をいただいた。また、いろいろなアイデアが浮かんできた(ような気がした)。

じつは”アメイロケアリ”というのは確定できておらず、職蟻では区別できないアメイロケアリかヒゲナガアメイロケアリのどちらかである。日ごろからお世話になっている御礼に、DNAで正確な同定をして差し上げることにした。両者は雌蟻では容易に区別でき、こちらには雌蟻で同定した標本によるDNAのシークエンスがあるので。

Steiner夫妻にcarniolicusのPCRがうまくいかなかったことを伝えると、今年新しい材料が届くかわからないとのことで、残りの個体で試すことを勧められた。うまくいかなかったものと同じ瓶で同じように保存されていたものだから、可能性は低いが、残りの5個体からDNA抽出を試みた。