断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

蟻研3

吐き気と共に起床。風呂に入る。風呂に入ったら数人いらっしゃり、みなさん「飲みすぎた」とおっしゃっていた。

今日は採集会である。場所はかの有名な青木ヶ原で、宿泊地から数キロにところにある。ミヤマシジミとアリの関係を調査されている昭和大の萩原さんが案内してくださり、総勢20名で数台の車に分乗する。近づくとテレビでよくみたような風景が目に映った。林床の起伏が恐ろしく激しく、一度入ったら自分がどこにいるのかわからなくなるという理由がわかった。採集は風穴の周辺で行ったが、噴火後に更新された単調な林ということと、冷涼な暗い林ということが原因か、アリの種数は非常に少ない。おそらく全員で5種(ヤマトアシナガアリ、カドフシアリ、シワクシケアリ、ヒメキイロケアリ、アメイロケアリ)とあまりふるわなかった。それでも、ヒメキイロケアリは貴重な材料になったし、写真も撮れたし、なによりも初めての青木ヶ原は新鮮だった。また、帰りに通ったブナの斜面はなかなか素晴らしい林で、その下にある溶岩流の影響を受けた単調な林とは対照的だった。

採集のあとはほぼ全員で富士名物のうどん屋に寄った。変わっていることに味噌味で馬肉が入っていて、麺は独特のコシがあり、とてもおいしかった。しかも安く、一杯350円からある。

寺山さんの車に便乗させていただいて、帰途に着く。科博にアリを置いて帰宅。