断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

10月になってしまった。家で飼っているエンマコオロギとマツムシの演奏もいまが最高潮といったところ。本格的な秋が近づいている。

今日はいろいろと郵便物が届いた。大阪の新居さんから嬉しい標本の贈り物。惜しげもなく良い物を下さる人には、その何倍ものお礼がしたくなってしまう。先日のシンポジウムでお世話になった倉敷博の奥島さんからは、先ごろ出版されたご自身の博士論文であるジョウカイボン一属の再検討の論文が届く。大変な力作で、雑務でお忙しい中、よく出版されたと思う。分類屋の博士論文には、残念ながら一般に公開(出版)されずに埋もれてしまうものが少なくない。分量が多く、出版媒体がなかなかないというのもその理由である。その他、数ヶ月前にオランダの本屋に注文した「Termites (Isoptera) of Thailand(タイのシロアリ)」が届いた。すっかり忘れていたので、封筒を開くまでは何かわからなかった。思い返すと、注文した本で届いていないものが他にもいくつかあるが、楽しみにして待ってなかなか届かないのは腹が立つので、注文したらまずは忘れることが肝要である。

また、大量のメール。今日は返事だけで半日かかってしまったが、次号のタクサの原稿が揃いそうなのは嬉しいニュースだった。それと、金曜日にお世話になっている大阪のお姉さんが科博にいらっしゃるそうで、これも楽しみだ。

週末にインドネシアのバリでテロのニュース。この秋に北大の大原さんの調査でバリ島に行く予定だったが、どうなるのだろうか。少なくともバリ島は、やめになるかもしれない。911があった年は、インドネシア調査自体がテロの影響で中止となった。自分は講義の関係で、急遽秋の調査はキャンセルし、年明けにまわしてもらったが、それもどうなることか。