断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日の昼は新大久保駅前の蕎麦屋「近江屋」へ。明治から続く老舗の典型的な江戸更科で、とても美味しい。新筍天ぷらのせいろを食べた。筍が柔らかくて香り高かった。

午後から実験。橋本さんと京大の松本さんに送っていただいた新鮮なヒメサスライアリの抽出をした。外群をどうしようかと思っているが、とりあえずはサスライアリを使うことにした。これしか思いつかない。ヒメサスライアリは8種揃った。楽しみだ。

また、ヒメサスライアリの行列を一緒に行進するハネカクシを松本さんと共同研究中だが、その解剖を少し行った。面白かったのは、卵が巨大であること。腹部の大部分にわたって巨大な卵が1個入っている。しかも、遠縁と思われる種でも共通して同じ状況である。あくまで想像に過ぎないが、きっとこれは、定期的に行進・駐留(女王の産卵)を繰り返すヒメサスライアリの行動に対する適応であろう。ヒメサスライアリが駐留し、女王が卵を産む期間にハネカクシも産卵し、すばやく成虫になると考えられる。おそらく、この卵サイズからすると、孵化から数日で成虫になれる。ヒメサスライアリの行列にハネカクシの幼虫が全く見つからないことが以前から気になっていたが、この謎がようやく解けた気がする。

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