断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨日頑張りすぎたせいか、今朝は疲れがドッと出た。しかし、研究が乗っているので、朝から論文書いたり論文を読んだりする。今日も元気だった。

クサアリ研究の関係者で[dendrolasius]というMLを立ち上げた。早速盛り上がっている。元気をいいことに筆が進みすぎてしまった。

Zerche氏と約束の共著論文(ハネカクシの一属Thiasophilaアリヤドリの東旧北区産種)を進める。数年前に大枠を書き上げたので、これは結構楽に終わりそうだ。

夕方から追加材料のDNA抽出をした。これも結果が大変楽しみだ。気付いたらDNA抽出用のキットが残り2つになってしまった。しかし、大丈夫。濱口さんから素晴らしく簡単なDNA抽出法を教わった。トビイロシワアリの足一本でも十分にDNAが取れるそうだ。Chelex法というもので、上手くすれば10分でDNA抽出が終わる。

それで、科博の人に聞いてみたところ、古生物の芳賀君が使っているそうで、試しに試薬を分けてもらえた。ラフな方法なので不純物が取り切れないという欠点があり、血液などでは保存が利かないそうで、科博の実験室では不評だった。しかし、楽なのが良いし、何よりも安い。カラムを使うと1個体500円はかかるが、これは数10円で済みそうだ。芳賀君の貝では全く普通の抽出法と遜色ないとのことだった。アリの脚を使う分にも同様に問題ないだろうし、抽出量も数回PCRする分には十分である。

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