断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

「Michsel Franks: Sleeping Gypsy」を買った。確かに良い…。ジャケットは渋い。

今日は先日カナダのKlimaszewski氏が送られてきたカナダ産好蟻性ハネカクシ数種の解剖や絵描きを進めた。今週中に絵を溜め込み、週末に2本分をまとめて仕上げる予定。

合間を縫って実験をした。先日うまく増えなかった種は、鋳型もなくなってしまったので、結局別の標本から抽出しなおした。そうしたら問題なく増えた。乾燥標本なので、見た目には何が悪いのかわからない。重要な材料だったので、一安心。

6月のマレーシア旅行の計画が着々と進んでいる。参加者7人でメールを交換し合う。共用になりそうな道具類は分担して重ならないようにするなど、相談をすすめる。目下の問題は発電機。だれが持っていくか…。

夕方、大学院へ進学して分類を始めたいという学生さんからメール。近年の就職の厳しさから、最初は大学院進学を進めることはしなかった(むしろ止めた)が、決意はとても固く、途中から応援するしかないと感じた。惨状をありのままに言ったのに、それでもやりたいという。逆にすごいと思った。今は各地の研究室に足を運び、実際に研究の様子まで見に行っているようだ。

思い返すと、9年前に自分が大学院への進学を考えたとき、卒業後の苦労など一切考えなかった。だからきっと、現状を知っていればもっと頑張れるはず。分類学で生き残ることの厳しさは自分でも身に沁みて感じているので、今後も応援していきたいと思っている。

今日も23時帰宅。ビールと枝豆が毎夜の楽しみ。

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