断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

6時に起きて実験室のミーティングへ。今日は6月から非常勤で剥製作りをすることになった岩見さんの研究紹介だった。トビの生態に関する研究で、なんとも大掛かりな仕事振りに驚いた。ヒナを捕まえて標識をつけるのに高い木に登るのだが、20メートル以上になるとハシゴが意味をなさないので、命綱なしで登るという(命綱があると、枝に引っかかって余計に危ないそうだ)。そして、標識個体の情報を全国に呼びかけるそうだが、当然ながら集まる情報は数少ない。

久しぶりに実験をした。16Sと12Sを長く読む予定で、アリとハネカクシで実験した。アリの方はうまくいったが、ハネカクシは箸にも棒にもかからなかった。プライマーの配列がダメそうなので、手当たり次第に試す必要がありそうだ。

寸暇を惜しんで電顕撮影と学会発表の準備。ノートパソコンを見ながら同時に電顕で作業とは、いかにも目に悪そうな感じ。実際、とても目が疲れる。

先々週に長野県の入笠山でヤマクロヤマアリから採集したアリヅカムシが新種だった。木野村先生が岐阜の高標高地で採集したものと同じもの。同じ場所で採集したアリスアブの蛹が1つ羽化したが、予想通り羽化不全。蛹で採集すると失敗することが多い。今回は大部分幼虫で採集したので、残りは無事羽化するだろう。しかし…、羽化しそうな時期にマレーシア調査。なにか対策を考えなければ。

久しぶりに軽く一杯。哺乳類の川田さんと非常勤の小郷さんと院生の星野さん。こちらは明日の学会に備えてお先に失礼。残りの皆さんは朝までらしい。すごいなぁ。

愛のクリックをおねがいいたします。
  ↓