断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は中野のクサアリ未記載種の巣に寄っていく。羽アリがいることをわずかに期待したが、やっぱりいない。こうなると、完全に時期を逸したものと思われる。いつか採りたい。今日は”御神木”のまわりに大量の柴が積んであり、巣に辿り着くのに往生した。平日の公園は静かだったが、暇そうなおじさんたちがベンチで将棋をしたり、昼寝をしたり、なんだか楽しそうだった。

午後から科博で一仕事。なかなか仕事が進まないまま、21時半になってしまった。今日も星野さんと夕飯。

さて、今日の写真はヒメサスライアリの一種Aenictus sp.の背中に乗るダニである。両手を広げ、まるでタイタニックのヒロインが船首で風に吹かれるように、アリの背に鎮座していた。アリのほうもさすがに重たいようで、背中を気にしながら不自由そうに走っていた。同じようなダニ(でも別種)はスジヒメサスライアリA. dentatusでも見つけたが、ツヤヒメサスライアリA. laevicepsとケブカヒメサスライアリA. gracilisには見られなかった。アリの類縁性に関係する事象ではないのかと勘ぐってしまう。

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