断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は午後から科博へ。執筆の合間を縫って標本の撮影をする。標本の撮影がてら、探し物をかねて標本の整理もした。あまりに混沌としていて、途中で「就職したらやろう」と諦めた。いくつかの行方不明者が見つかったのは幸い。また、あまりにも借り物の標本が多いのには呆れた。早く返したいが、無理。

昨日濱口さんが言っていたのはモリシタケアリの間違いだったそうだ。モリシタが今飛ぶとはちょっと遅いような気もする。どっちにしても今年の季節の進行はおかしいようだ。中野の巣ももう少し粘ってみようかな。

某氏と実体顕微鏡の話しで盛り上がる。やっぱりオリンパスの最新機種(持っていないが、欲しい)が最高という結論に落ち着いた。彼によると、ライカやツァイスを崇める人が少なくないが、これは半可通の思い込みとのこと。当らずも遠からずというような気がする。蕎麦は信州に限る、というようなものだろうか。たしかに、毎日顕微鏡を覗く人にライカやツァイスの信仰者は少ないし、だいたい日本の技術がそんなに甘いはずはない。

21時半に科博を出、夕飯は富士蕎麦の盛り蕎麦。蕎麦は富士蕎麦に限る。というのはウソ。帰りに中国食材屋で生のライチを買う。冷凍モノの3倍くらいするが、生はずっと美味しく、歯ごたえがあって、ぷるんとしている。

今日の写真はトゲアリそっくりのキリギリスの幼虫。熱帯に行って驚くのは、アリに擬態する昆虫の多さである。キリギリスまでアリに似てしまうとは!熱帯におけるアリの多様性と生物量、そしてアリのもつ捕食性動物への一般的な忌避効果の結果であろう。アリグモといい、とくにトゲアリに擬態するものが多い。その理由は、トゲアリが樹葉上におり、よく目立つためであろう。よく目立つアリは捕食者の目にもつきやすいというわけである。そしてトゲアリは一般にトゲが多く、鳥などに嫌われる(鳥の喉にひっかかる?)ものと思われる。明日もアリ擬態の生物です。

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