断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

Steiner夫妻のお母さんからヨーロッパクロクサアリLasius fuliginosusが届いた。しかも5コロニー分。お母さんの名前にDrがついているので検索したら、有名な人のようだ。
http://netzwerk.manz.at/network/818.0.html

Steiner夫妻に対して、いままで奥さんの名前を間違えてメールを送っていたことに気付く。ずっとBrigitで送っていたが、Birgitだった。Birgitはドイツ語圏では普通の名前のようだ。
http://images.google.co.jp/images?q=Birgit&svnum=10&hl=ja&lr=&start=18&sa=N&ndsp=18

今日は夜まで原稿書きで、その後、帰ろうと思って1階へ降りたら、事務のお姉さんのお別れ会で、会議室で宴会をしていた。誘われるがままに終電。

写真はBukit Fraserでホテルの階段ちかくにいたハナムグリ。実物はもっときれいで、虹のような光沢がある。タマムシの仲間しかり、熱帯にはこのような色合いの甲虫が少なくない。一見、派手な色に見えるが、実はこれも立派な隠蔽色である。強い太陽光のもと、熱帯のツヤツヤとした照葉樹の葉の上に、このような色合いの虫が止まっていたり、飛んでいたりすると、意外なほどに目立たない。同じことは日本のタマムシにもいえる。毎年、科博のオープンラボでタマムシの標本を見せており、来る人来る人に「どうしてこんなに派手なんですか?」と聞かれるが、いつもこのように答えている。

山口さんのブログで「上に聞こう」というのを読んで、昔を思い出した。北大時代、教室には優秀な先輩が何人もいて、その人に質問すると、いつも有難い回答をいただけた。現在鹿児島大の助手の坂巻さんやもう医者になってしまった池田さんなど、天才的な先輩の存在は、決して届きはしないけど、自分のレベルを上げる目標になったと思う。それから数年たち、自分が先輩になったとき、果たして、後輩たちの目標になれていただろうか。いや、きっとダメだったろうな。

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