断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

そういえば、木曜に北大博の大原さんと少し話す機会があり、すごい人の話しを聞いた。アメリカ人の研究者で、学位取得後、55歳のいままでポスドクを渡り歩いて食いつないでいるという。そして、いまは日本におり、今度のポスドクで”定年”になるそうだ。研究で食いつなげるのは幸せかもしれないが、やっぱりどう考えても恐ろしい話しだ。ポスドクは所詮ポスドクで、職無しには変わりない。良く言っても、フリーターに近いものがある。ポスドクでは、自分の研究が自由にできない場合もあるだろうし、自分の研究を次世代に引き継ぐことも十分にはできないだろう。アメリカにはそういう人が少なくないという。そういえば、共同研究者のカナダのKlimaszewski氏も42までポスドクだったと言っていた。日本でも同じようになるかもしれない。南無・・・。

今日の写真はマツムシの仲間で、Gombakの川辺の木の上で鳴いていたもの。熱帯雨林の静かな時間は早朝の薄暗いときだけで、あとの時間はコオロギの仲間やセミの声で騒々しい。また、あまりにもいろんなのが鳴いており、どれがセミだかコオロギだか鳥だか判断に迷うことも多い。このマツムシの仲間も非常に大きな声で鳴き、必ず写真のように葉の陰にいる。きっと葉が共鳴効果を持つのだろう。声自体はスズムシをそのまま大きくしたようで、リーンリーンと良い音。川に張り出した木の枝の先で、点々と離れて縄張りを張っているような感じがした。

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