断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ヒラタムシ上科の研究者であり、「テントウムシの自然史」の著書としても知られる佐々治寛之先生の訃報。日本の甲虫研究者では、常に国際的にも注目される研究を続けられた方ある。また、初めて学際的な研究を行った方ではないだろうか。私は心底尊敬していた。あまり話したことはなかったが、3年前に分類学会連合のシンポジウムで講演を終えた後、杖をついてわざわざ激励に来てくださった。大役でとても緊張した講演だったので、その一言には救われる思いがした。

思えば今の日本の甲虫学は、65歳から75歳の重鎮の世代から、その下が随分と空いていて、これから図鑑を作ろうとしたときに著者になれるような人材が非常に少ない。1985年の保育社図鑑のようなものが作られる見通しは、現状では全く無いといえる。今後ますます日本に若者(20代前半)の甲虫学者を育てることが必要になってくるだろう。

今日は久々にずっと実験をした。締め切りがあるので、急がなくてはならない。近い長さのマイクロサテライトマーカーに同色のプライマーを注文してしまい、新たに注文し直す。なんて無駄な買い物を・・・・。

夕方から編集作業。21時過ぎに編集業者のところへ行き、しばし相談。編集はなかなか辛いが面白いことも多い。帰りにサンマルクでコーヒーを飲もうとするも、22時閉店で飲めず、仕方ないのでロッテリアに行くが、ここのコーヒーが意外なほど美味しかった。

IUSSIでE.O.Wilsonの講演があったらしい。いいなぁ、一度実物を見たい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060801-00000000-kyodo-int
すごいなぁ。中国に行ったとき、「政策の進行は早いが、その際に人権は無視される」という同行者の言葉を思い出した。

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