断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

5時に起き、7時に家を出て山形へ向かう。今回もセミの声の録音が目的である。10時に山形駅着、業者の方2人と案内の永幡さんと合流し、早速、録音へ向かう。

まずはミンミンゼミの録音に天童市の舞鶴山へ。しかし、ニイニイゼミアブラゼミの声がうるさく、ミンミンの声だけを拾うのは難しそうだったので、今日はあきらめることにした。ミンミンゼミは早くなき始めるので、明日の早朝に行くことになった。

次に河北町の山地へ行くが、途中に昼食をとる。肉そばといって、この地域の名物のようだ。冷たい鶏がらスープに日本そばが入っていて、上に鴨の肉が乗っている。さっぱりしてとてもおいしかった。

河北町の山では、今回の目的の一つであったチッチゼミがあちこちで鳴いていて一安心。イブキヒメギスやヤブキリの声がうるさいので、条件のよい場所を探しながら録音をする。録音中にハヤシケアリの巣を見つけて採集。ブナの生木に営巣していて、根元のブナクチナガアブラムシに随伴していた。あちこちのブナがブナアオシャチホコに加害されていて、ほとんど丸裸になっていた。

次にアカエゾゼミが濃厚だという場所へ移る。しかし、今年はエゾゼミ類がハズレのようで、全く鳴いていない。林内に入っても、抜け殻さえ一切見つからない。アカエゾゼミはもともと珍しいので、あまり期待はしていなかったが、他のエゾゼミ類であるエゾゼミとコエゾゼミも録れないのかと不安になった。

帰りにツクツクホウシの場所へ寄るが、そこでも鳴いていなかった。そんなわけで、今日は収穫があまりなかった。

夜は前回も行った庄内料理の店「真未」へ。本当においしい。コチの刺身とアナゴの白焼きが絶品だった。