断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

銀座でランチ。15分で食べ終わり、慌しかったが、心休まる時間だった。目の前でハモを捌いていた。ゴリゴリとした音が味覚の想像を掻き立てる。先に尻尾を裂いて、それから前方から裂くのね。

今日もトビイロシワアリが続々と届く。この調子でクサアリも集まればよいが、やっぱり皆さん、トビシワのほうが楽なようだ。

科博では実験。マイクロサテライトの予備実験を終え、ようやく本格的な実験にとりかかった。結構なサンプル量なので、先に条件をしっかり決め、一気にデータ取りを終えてしまったほうがよい。他種用に作られた他人のプライマーなので、少し工夫が必要だった。

濱口さんおすすめのキレックス抽出物は問題なく上手くいっていた。ただし、比較で用いたキアゲンのDNeasyで抽出したもの(同種、同じ鋳型の濃度)に比べると、PCR産物の量は目に見えて少なかった。通常のシーケンスやマイクロサテライト解析には問題ないが、大量のPCR産物を必要とする解析には難しいだろう。ただし、キレックス抽出の行程を変えてみたら、少しは改善されるかもしれない。なお、抽出物を、溶かしたり凍らせたりを何度も繰り返し、常温にも放置したりもしたが、実験の再現性にはほとんど影響なかった。数年後にもう一度確認してみたい。

昆虫学会まであと20日ほど。パワーポイントはほとんど終わったが、ちょっぴり追加の実験をしようと思っている。

夕飯は富士そば

前号の週刊文春で長期連載がいくつも終わり、今号から新しい連載が始まった。前号で終わった「お言葉ですが」が結構好きだったので残念だが、新しい連載も面白そうだ。ただし、劇団ひとり(個人的には好き)を含め、柔らかい執筆陣が多いのは気になる。ちなみに、生物学者に大人気の竹内某の連載は健在。今号のクジラの集団座礁の解説を、原因究明に努力している人に読ませたら・・・。