断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昼過ぎに「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」が届いた。もらえるとは思えなかったので、素直に大喜び。

パラパラとページをめくり、その重みを改めて感じた。本当に大変な労作である。全447種25亜種の直翅類が4500枚を超えるカラー写真、しかも原則として生きた個体を麻酔したもので図示されている。これだけの標本が揃うまでにどれだけの苦労があっただろうか。世界中、どこを探してもこんな図鑑はない。そもそも日本に447種ものバッタやコオロギがいるなんて知っている人は多くないだろうし、ページをめくるだけで日本の豊かな生物多様性を垣間見、驚くことができるはずである。出版が大幅に遅れたことは確かだが、もちろんそれを補って余りあるものである。ちなみにわたしはアリヅカコオロギ科を執筆し、標本の半分を供した。

バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑

バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑