断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は寝坊した。昼前に科博へ行く。昨日とは打って変わって秋風の涼しさ。そして一日中実験。

19時から、新大久保にて虫仲間の「第1回」壮行会。週のど真ん中にも関わらず、十数名が集まってくださった。虫屋の話は尽きない。23時に解散。ありがとうございました!!!!!

「シリシノマックレイセアカオサムシ」の本が出たようで、政所君に見せていただいた。つい最近発見された日本産のオサムシの一種の生態・形態・系統・記載を網羅した、ここまでやるかという本。利尻の自然を写した美しい写真集というほか、「ここまでやるか」という点には大きな価値がある。写真は永幡氏の力作なので、文句のつけようがあるまい。旅行記としても大変に面白そうだ。

分子系統の場合、得られた分岐図を単純に受け入れるのは危険で、第一に樹形の信頼性を念頭に置いて議論する必要がある。関係の曖昧な部分について、いくら突飛で面白いからといっても、それを議論の中心にしてしまうのは見識が問われても仕方ない。もちろん、「信頼性の高い系統樹」というのも難しいものだが、少なくとも「この解析では、この部分の信頼性は低い」というような判断は可能である。

写真は壮行会の一コマ。手前の左から2番目の人はテレビチャンピオンの「昆虫王」。