断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

世論調査
http://www.asahi.com/national/update/0910/TKY200609100089.html
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006090901002584.html

自然保護を重要視する意見が大多数、外来種駆除が9割とは嬉しいニュースだ。

外来種に関して昨日、高桑さんから岩波科学に掲載された「外来生物の問題点は何か―誤った風潮が広まらないために」を頂戴した。早稲田の池田清彦センセイなど、一部のトンデモ学者が面白おかしく流した珍説を、実例を交えて論破している。「誤った風潮」というのは保護活動の足枷になるものであり、マジメに活動している人にとっては大きな心配事である。上記のような世論は、そういった人たちを少なからず安心させてくれると思う。

ヤンバルクイナ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060909-00000015-maip-soci

一方、ヤンバルクイナが717頭(推定値)まで激減したとのニュース。網の目のように張り巡らされた林道で車にはねられるうえ、マングースとノラネコに食われるのが減少の原因のようだ。(全く車の通らない)林道の公共工事はいつまでも続き、マングースやノラネコを駆除しようと思えば愛護団体に反対される。ヤンバルクイナにとっては泣きっ面にハチどころではない。裏で活躍している人の努力もむなしく、このままではヤンバルクイナは絶滅へ向かって減少の一途をたどるに違いない。現状を見る限り、「国は何もしていない」と言っても間違いではないだろう。これが先進国の姿か?これからの公共事業を「林道の埋め戻し」にしてもらえないだろうか。

ちなみに、近いうちに沖縄に自然環境保全条例が出来るそうだ。非常に現実的かつ合理的なもので、地方公共団体の自然環境保全条例としてはもっとも優れたものらしい。こういうのを作ることは大いに結構だが、それが現状の回復につながるかどうか。