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帰りの電車で「柳瀬尚紀:翻訳はいかにすべきか」(岩波新書) を読了。題名に騙されてはいけない。「いかにすべきか」という具体的な指導は最後の最後まで出てこないので、何かを期待しながら読んでいたら裏切られる。しかし、具体例の数々には思わず唸ってしまうに違いない。読者はその具体例を自分で咀嚼するほかない。全体的に著者の駄洒落が満載で、何が本気かどうかわからないところもあり、そこも面白かった(神経質な人には鼻につくかもしれないし、新書的ではないかもしれないが)。本書は日本語を書くにあたっても、学ぶところが大きかった。「英語にそのまま訳せるような日本語を書け」というセンセイがたまにいるが、その言葉がいかに馬鹿げているかを再認識するかもしれない。
- 作者: 柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/01/20
- メディア: 新書
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