断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

馬の骨であるので、電気料金の契約もままならない。入居時から通電はしているが、料金契約ができていないのである。通常はネットから簡単にできるのだが、「契約がうまくいきませんでしたので、下記の場所でID照合をしてください」との通知が電力会社から来た。

場所は電車で1駅の中華街。駅を降り、目的の「Cermak Wabash Currency Exchange」へ向かう。中華街とは別の方向であるが、異様な雰囲気に驚いた。街角には物乞いが多く、あらゆる店に鉄格子がある。そう、有名な治安の悪い場所なのである。夜は絶対に来たくない場所だ。「Cermak Wabash Currency Exchange」は質屋のような佇まいの店で、結局、この店の本来の用途がなんであるのかはわからなかった。店のなかにも物乞いや物売りが頻繁に出入りし、いかにも物騒だった。窓口でパスポートとアパートの賃貸契約書を渡し、書類にサインし、それらを電力会社へFaxするのである。百戦錬磨のような感じの窓口のお姉さんは、「いい名前ね」などと言いながら、パスポートもろくに見ず、ものすごく適当に作業していた。いずれにしても、これによって電気代が支払えるのである。

ついでに中華街を見て回る。いくつかの食品店があり、生きた魚介や肉、調味料、野菜などが並んでいて、日本のお菓子(本物)も豊富だった。魚はこちらの魚が主体で、養殖ティラピアを中心に、コイやナマズ、ブラックバスが多かった。そしてミシシシッピアカミミガメも食用に売られているのにはびっくり。中国人の適応力のすごさ。

「かがくるプラス 30号」に好蟻性昆虫の紹介「アリは巣の中で虫を飼うってホント?」が掲載された。少ない字数で正確かつ簡単に書くのは容易でなく、実はかなり頭をひねった。それにしても、子供向け雑誌に好蟻性昆虫が紹介されるとは!奇跡!?これによって好蟻性昆虫に興味を持つ子供が増えれば・・・っていうのは無理かもしれないが、記憶の片隅にでもこういう現象があると残れば幸い。また、岐阜の小川先生の美しい写真を使わせていただいたのも幸運だった。

http://opendoors.asahi.com/data/detail/7693.shtml