断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

学振から給料が振り込まれた様子。一度に半年分入っていた。日本へ帰ったら、その分、日割りで返納しなければいけない。とにかく日本に帰ってきてはいけないのだ。しかし、東南アジアを含めた海外ならば大丈夫。落ち着いたらマレーあたりに行きたいな。

学振といえば、そろそろ学振DCとPDの結果が届くころであろう。今年からDCが易しく、PDが厳しくなった。これはいかがなものかというのは以前にも言った事。少なくとも分類や行動生態、系統進化などの基礎中の基礎科学では、学振以外の奨励金はほとんどない。この変革は今苦しんでいるPDの首を絞め、これから苦しむ人をさらに増やすことになる。もちろん、これからDに行く人ならば、行く前にそういう覚悟をすればよいが。

と書いているときに科博の院生、芳賀君からDC1面接免除との知らせ。申請書は本当に良く書けていて、ほとんど文句がなかった。以前の日記に書いたとおり。とにかく、よかったよかった。

午後から昆虫の図書館を見物する。これはと思った稀こう書はすべて見つかった。さすが、Sueを買っちゃうだけのことはある、というわけではないが、歴史に見合った蔵書である。Leechの日本と中国と朝鮮の図誌に思わず見入る。昔の日光の風景が描かれていた。

こちらはもう冬。大部分の木々の葉も落ちた。日本であればキノコ狩りの季節。今ならナメコやムキタケか。写真はウスタケで虫を探すNewtonさん。時期遅く、不発だった。