断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝から深い霧で窓の外は真っ白。とくにアパートの自室が28階なので、霧が濃い。しかし温かく、10℃くらいある。今日は鳥を多くみかけ、2回目のカーディナルとの対面。今日はつがいだった。オスは赤いが、繁殖期にはさらに濃くなるという。いつか見てみたいものだ。ホオジロ類もたくさんいるが、難しくてわからない。日本から双眼鏡を送ってもらいたいが、どこに仕舞ったか忘れてしまった・・・。

今日はひたすら解剖。やっぱり腕がなまっている。

「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」はあっという間に売れてしまい、早速重版とのこと。ちょっとびっくり。ところで、何度見ても惜しいのは科別に文献として引用できない点。どの部分を誰がどの著者順で書いたのかが全く曖昧である。英語版も出るそうだが、その点はしっかりして欲しいものだ。

東海大出版で企画されている自然史に関するオムニバス本の著者に加わらせていただいているが、なかなか終わらない。力が入り過ぎてしまっている。京大霊長研の遠藤さんの著者校を仕上がりの見本にいただいたが、見本以前に内容に強く共感した。内容についてはもちろん触れられないが、「日本の哺乳類学者はこれから猟銃を持って出かけなければいけない」と言っていた遠藤さんを思い出した。それだけ日本には自然史の基礎資料が絶対に不足しているということ。もっとも、獲物を保管する器を作らないとどうしようもないという現実もある。

高校時代の親友からメール。シカゴに越した旨を告げると、「まさか、10月13日成田発シカゴ着のUNITEDで行った?16:55出発の。実は俺もアトランタで神経科学会があって、シカゴ経由のそれに乗って行ったんだけど、俺の横の通路を歩くそっくり風貌の男を一瞬見かけたんだよ。血眼になって探したんだけど・・・」との由。きっとその男は自分だった・・・。世界は狭い!

写真は豪華な雰囲気のイモムシ。タテハの幼虫かとおもったが、友人によると該当するものがないそうで、おそらくヤママユの仲間とのこと。