断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨日風呂に入っていてふと思い出した。北17条の「つくしん坊」のママは元気だろうかと。どなたかよろしくお伝えください。

今日はThanksgivimgのはじまりらしく、博物館にはほとんど人がいない。NewtonさんとMargaretさんは来ているだろうと思っていたが、来ていない。どうやらアメリカ人には大切な休日らしい。

今日はFilippo SilvestriとSaverio Patriziの文献コピー。Silvestriの別刷りファイルの1/4くらいは、フィルムを転写したもので、黒地に白い字で非常に小さく焼いてあり、読むことはできるものの、コピーはできなかった。二人ともイタリアの研究者。

Silvestriは言うまでもないほどの著名な昆虫学者で、ProturaやZorapteraという目を作った人。Hermannのカタログによると、470本の論文や本を著し、そのうちの320本は体系学的な論文で、残りは応用昆虫学等とのことだった。好蟻性昆虫と好白蟻性昆虫にも並々ならぬ興味を持っていたようで、多数の論文がある。どれも恐ろしいほどに精緻な絵がついている。

Patriziは自分にとっては謎の研究者で、終戦直後の1947年から1951年にかけて、サスライアリのハネカクシに関する4本の論文を書いているが、それだけで終わっている。行動の記録を中心とした楽しい論文ばかり。