断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日はひたすらに発表PPT作り。

合間を縫って文献コピー。ある特定人物の文献を集めるには、最初にその人の追悼文を探すとよい。必ずといってよいほどbibliographyがある。今日はSilvestriのbibliographyを見つけたが、さすがに470本も書いていただけに、それだけで50ページもあった。

また、ようやくWasmannのも見つけた。1932年のTijidschrft voor Entomologieに出ているH. Schimitz氏のmemoriumには、24ページにわたる長い追悼文に加え、33ページのbibliographyもついている。また、1929年のZoologischer Anzeigerは1冊丸まるWasmannの70歳誕生記念号で、Hornの巻頭の辞、Reichenspergerによる長い祝辞(幼年期、青年期、壮年期、晩年の肖像画が出ている)を先頭に、Arrow, Bernheuer, Borgmeyer, Cameron, Donisthorpe, Eidmann, Hoelldobler(The Antsの著者はその息子), Karawajew, Kuznetzov-Ugamsky, Santschi, Wheelerなど、錚々たる甲虫、アリ、蟻客の研究者が名を連ねている。こういうのは、同じ時代の研究者でも、出ている人と出ていない人とがおり、その人の人脈の広さや人徳、業績の大きさなどを反映しているようだ。

とりあえず好蟻性生物関係の文献はできるだけコピーし、日本へ持ち帰る予定でいる。ごく最近、好蟻性昆虫研究会が発足し、これから日本で蟻客研究が盛んになるかもしれない。もちろん、もともとは自分のためだが、日本にはない雑誌の論文も多いので、きっと役に立つだろう。

hotmailの不着が明らかにある。「迷惑メール」にも入っていない。こちらからの返事が来ない方は、恐れ入りますが科博のアドレスに再送ねがいます。