断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

日本語に敏感な友人2名に原稿を見てもらい、昨晩ようやく編集の方に原稿を送った。そして、早速編集者の方から良いお返事を頂いて、どうにか一安心した。大阪の方からシロアリの巣にいるマンマルコガネをお送りいただいた。カンボジアラオスベトナム、マレーのもので、6種も入っていて大喜び。遠くからのご厚情に感謝いたします。

今日はNewtonさんとMargaretさんは一日忙しい。魚類部門で公募があり、今日はそのチョークトーク(研究発表)の日だそうだ。こちらの公募と選抜は手が込んでいて、選ぶほうも受けるほうも大変。まず、書類で5名が選ばれる。そして、1人の面接に2日間をかける。1日目は、curator(大学でいえば教授)、manager(発送や標本整理の人)等、各職種の職員と個別に面接を行う。次に、部門の主要関係者たちと一緒にディナーを食べて、いろいろ話す。とにかくたくさん話すことによって性格を見極めるのだろう。そして翌日は公開のチョークトークがあって、その後、会議だそうだ。たしかにこれだけやれば人材が取れるだろう。一方、ヨーロッパの博物館は日本的で、一時間以内の面接と研究発表があるだけのことが多い由。来週の月曜には2人目のチョークトークがあるそうなので、見物に行こうと思っている。

昨夜から猛吹雪。オヘア空港で到着は400便キャンセル、出発は5時間の遅れだそうだ。年に数回こんなことがあるそうだが、世界一忙しい空港だけに影響は甚大だろう。

写真はふつうにいるトウブハイイロリスSciurus carolinensis。木の葉が落ちたら、あちこちの木々のこずえにこのリスの巣があることがわかった。これから寒いだろうに。