断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

ついに買ってしまった。Herbert Pontingの"In Lotus Land Japan"を。以前に紹介し、ものすごく感動した本「ハーバート・G. ポンティング:英国人写真家の見た明治日本―この世の楽園・日本」の原版で、電話帳のような大著である。何で買ったかというと、和訳文庫版よりもはるかに写真が多く、さらに写真が大きいとわかったからである。そのとおり、文庫には出ていない写真が満載されていた。明治時代の日本の風景や風俗を垣間見ることができ、「砂むら元八まん」の一部を切り取ったような東京湾の情景などを見ると、なにかこみ上げるものがある。もちろん、当時の風景など見たことないのだが、とにかく美しかった日本が100年くらい前には身近にあったのだ。そのことを想うと何とも言えない気持ちになる。これも郷愁と言うやつなのだろうか。時折写真を眺めながら、早く日本に帰れるように頑張ります。

ちなみに、古書サイトAlibrisを通じて安く買えた。オーストラリアからはるばるやってきたのだが、Alibris経由だと、米国内と同じ送料で購入できる。