断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

主題であるネズミの分類や生物地理の話しも面白いが、著者の研究の道のりや分類学へのさまざまな考えも大変興味深く、示唆に富むものだった。若手の分類学者には刺激的な本だろう。

ネズミの分類学―生物地理学の視点 (Natural History)

ネズミの分類学―生物地理学の視点 (Natural History)

上の本の最初のほうに大変印象的な写真が出ており、そこには昆虫学者であり文化人類学者だった鹿野忠雄が写っている。この本は、簡単に言ってしまえば台湾の山地民族と動物の調査紀行だが、内容は冒険そのもの。

山と雲と蕃人と―台湾高山紀行

山と雲と蕃人と―台湾高山紀行

昆虫学者による鹿野忠雄の評伝といったもの。著者同様、鹿野忠雄に憧れるナチュラリストは多い。

鹿野忠雄―台湾に魅せられたナチュラリスト

鹿野忠雄―台湾に魅せられたナチュラリスト