断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

学名の発音を人によっては自分の母語風にする。とくにドイツ語圏と英語圏に顕著で、「英語圏では英語流に発音しないと通じない」という記述をしばしば目にする。しかし、アメリカへ来て10人近い動物学者と話した限りでは、私のラテン語(に近いと思われる)発音でも問題なく通じる。ちなみに母語流の発音は、それらの言語を使う人たちの自分たちのことばが主要言語であるという意識から、それを強気に押し通すという面があると思う。発音しにくい、ということもあるのかもしれないが、東欧やロシアでは、かなりきちんとラテン語の教科書どおりに発音するので、やってできないものではないはずである。日本人も同様にラテン語の教科書どおりに発音する人が多い。

坂本君より:http://dailynews.yahoo.co.jp/photograph/pickup/?1172149085
これはすごい!ダイオウイカだと腕を含めて大げさな長さが報告されることがあるが、この腕の長さで10メートルとは。ちなみに、科博のゼミで聞いたのだが、世界に10数種いるダイオウイカはほとんどシノニムらしい。

3新属の論文に使うため、久しぶりの絵描き。1.5-2.0mmのハネカクシの口器で、解剖から絵描きまで本当にシンドイが、何とか1属分の絵ができあがった。1日1属なら3日で終わりそうなものだが、解剖の下準備、解剖、封入、封入後の位置調整、いろいろな手間がかかる。繊細な仕事なので、ここに来たばかりのときには全然調子が出なかったが、ようやく机の高さや椅子にも慣れ、何とか見られる作業ができるようになった。

マレーシア行きのチケットを探すも、マレーシア航空の4月のスケジュールがまだ出ていない!4月にはGWもあるのに大丈夫だろうか。

写真は、前にも貼ったが、タイのドイインタノンで会った花売りの子供。もう4年前だから大きくなっただろう。写真を撮ったら喜んで、飛び上がってモニターを覗いていた。

コンニャクの茎だぞー」

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「えーい!」

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