断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

この博物館の昆虫担当のcuratorの面接が始まった。アメリカの優秀なポスドク勢揃いといった感じで、これからのチョークトークが楽しみだ。アリ、ヒメバチ、ハムシ、ガ、チョウ…。個人的にはアリの人が来ると嬉しいんだけど、どんな人だろう。明日はその人のチョークトーク。ちなみに、前回の魚といい、今回の昆虫といい、この博物館のポスドクがあっさりと落ちた。しかも書類で。徹底してコネが無いのはすごい。

愛媛大の片山君に採集に必要な片手鍬の入手をお願いしたところ、見つからなかった代わりに良い店を紹介していただいた。早速注文してみた。これで何代目だろう。いつもどこかに置き忘れてしまう。こんどからピンクテープでも付けようか。片手鍬は、穴を掘ったり、朽ち木を削ったり、アリやアリの居候採集には欠かせない道具である。アリ屋さんには根掘りを使う人が多いが、昨年のマレーシアでオオズアリの江口さんに見せたところ、早速気に入り、根掘りを捨ててこれに切り替えた由である。オサ掘り等、甲虫屋ではごく普通の道具である。ちなみに私はこれでおばあさんの死体を掘ってしまったことがあるが、そのクワは柄が折れるという不思議な最後を遂げた。
http://www.hounen.co.jp/kuwa.htm
このF-012かF-013がよい。